晴美の魅力 "母と妻と女の狭間でP47"

晴美の魅力 ”母と妻と女の狭間でP47”

クラス

 晴美は本当に魅力的で、晴美がクラスに来てから、
まず、欠席者がいなくなった。

 なによりその勉強に対する真剣な姿勢は、
周りの人も巻き込んで、それまで授業に
いい加減だった男子達も、突然先生に質問をする
くらい、授業を真剣に受け始めた。

晴美が来てから、クラス全体の雰囲気が、

「とにかく勉強したい!」

 って感じに変わったのを、先生達は、良く

「晴美のおかげね」

なんて冗談を言うくらい、好意的に見ていた。

 先生達は熱意ある生徒を評価するけど、
まわりの生徒まで、変えてしまう生徒は、ほとんど
いないから、先生達にとっても、晴美は特別だと
考えていたみたい。

 晴美の明るい性格は、男女問わず誰からも好かれて、
授業が終わってから、カフェで勉強していると、
いつの間にか、晴美が座っている白く丸いテーブルが、
勉強する人で一杯になって、誰も無駄口を叩くこと無く、
真剣に机に向かう光景が、当たり前に見られた。

 そんな光景を見ていると、少し嫉妬したくなるものの、
晴美のことは嫌いじゃなくて、誰からも愛される晴美に、
妬ましく思ったことはなかった。

 そんな晴美を見て寧子(やすこ)は、

「美人は得だね!」

 と、一言。

 私も同感だったけど、けっして美人だからってわけじゃ、
ないと思っていた。

「ちょっと悔しいけど、晴美ちゃんは良い人だもん。
当たり前だよね」

 私と寧子は、2人でため息を付いた。

image©“ラララ・アメリカ”

written by 透明[とうめい] ゆき

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1月 8th, 2016 by