P60 まさに引越しの瞬間 "母と妻と女の狭間で・・・" 留学時代・出会い青春編

P60 まさに引越しの瞬間 ”母と妻と女の狭間(はざま)で・・・”

はてな泣き

 そう、寧子(やすこ)は怖いもの知らずで、行動力の塊のような子。
塊のような子。私も、行動力には自信があった
けど、それ以上。

 まずは、お昼にカフェに行って見たけど、
いなかった。

 次に、晴美の教室に行ってみたけど、
いなかったから、クラスメイトに晴美の事を
聞いてみると、今日は来てないって。

「もしかしたら、移動が決まったから、
もう来ないのかな?」

私が、そう言うと、

「そか!じゃ、晴美のH’ ファミリーに行ってみよう!」

 当然のように、寧子は言った。
さすがの寧子も、授業はしっかり受けて、放課後、
晴美のH’ ファミリーに行ってみた。

 って言っても、じつは誰も晴美のH’ファミリーの場所を
知らなくて、先生に事情を話して、家の場所を
教えてもらった。

「やっぱり、晴美ちゃんは最初から違ったもんね」

 寧子は、少し残念そうに、つぶやいた。
晴美は、みんなをまとめてくれたけど、自分のことは
あまり話そうとせず、何を聞いても、

「うふふ」

って、鮮やかな黄色い向日葵のような素敵な笑顔で、
返すだけだった。

 晴美のH’ ファミリーのところへ行ってみると、
なんと、レンタカーに荷物が満載で、今にも

出発!

 って感じになっていた。

 その時、ほとんどパッキングを終えた晴美が出てきて、
私達と目が合った。

 まず、晴美がその二重で大きく、少し薄いブラウン
の瞳を、キラっと光らせながら、私達を見つめた。
 
 私と寧子もびっくりして、

「え、もう出るの?
お別れ言わないの?」

 って、青白い稲妻のような、悲鳴に近い叫び声で、
晴美に向かって叫ぶと、

「なんでここがわかったの?」

 って、晴美がその瞳に、とても透明な涙をいっぱいに
貯めて、私たちに質問した。

 私達は、

「だって、晴美ちゃんが移動するらしいって聞いて、
事情を詳しく聞きたいから、先生にH’ファミリーの場所を、
無理やり聞いて来たの」

 寧子が、つぶらな瞳から大粒の涙をこぼしながら、
答えていた。。

image©“流星の絆”

written by 透明[とうめい] ゆき

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この物語はフィクションです
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1月 14th, 2016 by