P68 ルームメイトは女の子 "母と妻と女の狭間で"

P68 ルームメイトは女の子 ”母と妻と女の狭間で”

タコタイム

 そうすると、一番近くて、食事ができるお店は、
となり町にある”TacoTime”に行かないとダメで、
とは言っても、寮は隣町との境にあるから、
その距離2キロ。

 それでも歩いて、片道30分位かかる。
ま、夜11時まで開いてるから、夕食には十分だけど。

 って、わけで、うちらが住んでる街では、
車が必需品。

 サマーバケーション中じゃなければ、
カフェも遅くまでやってて、学生は
ミールチケットがあるから、食事に困ること
もない。

 学生がほとんど帰省する夏休みは、
カフェもお昼しか開いて無くて、車が
なければ、夕飯は確実に食べられない。

「そー、やっとわかった?
Ashが寮を出た理由」

 寧子がドヤ顔しながら、私を指差した。
その顔を見ながら私は、

〈なるほどなー、そりゃ、寮出るわ〉

 寧子の指差しは、全然気にならずに、
妙に納得してた。

「え?、じゃ一人で出たの?」
 
 私はすぐに次の疑問が湧いた。
そしたら寧子は、またしても、ドヤ顔しながら、

「ちが~う!」

 って、だけ一言。
それを聞いて、私は背中にクリスタルの氷柱を
突っ込まれたように、ひやっとした。

〈まさか、晴美と・・・〉

 私の心配を察したように、寧子はにやって
笑いながら、

「ルームメイトは、インドネシア人!」

 寧子はとても、私より年下とは思えないくらい、
人の心を持て遊ぶのが、うまいと実感した。

「は~、なんだ他の国の留学生か」

 私は心底ホッとして、思わずその場に
座り込みそうになった。

「喜ぶのはまだ早い!」

 寧子はそのまま、言葉を続けた。

「その人は女子!」

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written by 透明[とうめい] ゆき

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この物語はフィクションです
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1月 16th, 2016 by