P134 真の暗闇 "母と妻と女の間で・・・" 留学時代・出会い青春編

P134 真の暗闇 ”母と妻と女の間で・・・” 留学時代・出会い青春編

 先頭はミチ。
真ん中がしんのすけで、最後があさひ。

 アメリカの道は、街灯なんかまったく無くて、
たとえ、そこがインターステート・ハイウェイ
だったとしても、車のライトに照らされた先
だけが明るい。

 だから、前も後ろも、右も左も、真っ暗な闇。
そんな、真っ暗な闇を走っていると、今、自分が
走っているのか、止まっているのか、
それさえもわからなくなる。

 ただ、エンジンの音と、下から聞こえる、
タイヤの音だけが、走っている実感として、
感じられるだけ。

 ほんとに世界が滅んで、私とあさひだけが
生き残った、まるでSFの世界のよう。

 そしたら、あさひが、

「道はほとんど真っ直ぐだから、間違えようは
ないけど、単調なだけに、疲労が感じられなくて、
危ないんだよな」

「Ashは運転慣れてるの?」

「俺は日本で趣味でレースやってたから、
嫌になるほど車走らせてたよ。
 それ以外でも、毎日峠に行って、ひたすら
走り回ってた」

「へー意外。それなら、こっちに来てからすぐに
車乗りたいと思わなかったの?」

「車は、単なる道具だから、必要なければ、
乗らないよ。貧乏で、お金も無かったしね」

「でも、車がないと、食事には困ったでしょ?」

「あー、あれは困ったんで、さすがに車買ったよね。
まあ、買ってしまえばこっちはガソリン安いし、
毎日乗るけどね」

 そんな話をしながら、時計を見ると、もう
午前1時を過ぎていた。

written by 透明(とうめい) ゆき

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2月 10th, 2016 by