B:27ページ 「手・・・」 "母と妻と女の狭間(はざま)で・・・" 留学時代・同棲編

B:27ページ 「手・・・」 ”母と妻と女の狭間(はざま)で・・・” 留学時代・同棲編

笑顔

 20分位したら、人が近づいてくる気配
がしたんで、出口の方に目を向けると、
二人が手をつなぎながら入ってきた。

「え!」

 さっきは、出る瞬間だったのに、今度は
堂々と手を繋いで帰ってきた!

 二人は机の前まで手をつなぎながら来て、
椅子に座る瞬間にやっと、手を離した。

 私が呆気に取られて見ていると、ミキ
ちゃんが、

「どうしたの?」

 その時のミキちゃんの表情には、余分な
感情とかは、全然なくて、純粋に「わから
ない」って、顔だった。

 そのミキちゃんの顔が私を余計に困惑
させて、私がミキちゃんの質問に答えられ
たのは、かろうじて

「手・・・」

それだけだった。

 ミキちゃんは、私の「手」って言葉で
理解したらしく、

「あー、あさひと手を繋いでたからか」

そう、特に恥ずかしげもなく、さらりと
答えた。

 その時にあさひを、チラッと見ると、
あさひは照れて、顔を真赤にしていた。

 ミキちゃんは、

「私ね、手をつなぐのが好きなのよ。
だから、誰とでも繋ぐのよ?」

って、向日葵のような素敵な笑顔で、
答えてくれた。

「俺は、恥ずかしいから、嫌なんだけど、
ミキちゃんはいつも強引に手を繋ぐんだよ」

あさひが、真っ赤な困った顔をしながら
補足した。 

 普段は絶対に見られない、あさひのそん
な顔が、かなり可愛い。

“image©moonfletcher”

written by 透明(とうめい) ゆき

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この物語はフィクションです
写真は参考のため、本文とは一切関係ありません
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3月 3rd, 2016 by