B:55ページ ミチ、顔面蒼白 "母と妻と女の狭間(はざま)で・・・" 留学時代・同棲編

B:55ページ ミチ、顔面蒼白 ”母と妻と女の狭間(はざま)で・・・” 留学時代・同棲編

ショック

 って言うか、ミチは事、女の心にはあり
えないぐらい鈍感なのに、体に関しては、
異常なほど、敏感なんだよね。

「ってか、それ、紗希ちゃんのでしょ?」

「なんで、匂いでわかるの?」

「わかる!それは自信あるんだよね!」

 はいはい、呆れるくらい力説しなくても
今のあなたの顔を見ればわかります。
 女に関しては、もはや野生動物並みの嗅覚
をお持ちですね。
 
「わかった、確かにそれは私のです。
でも、誤解のないように言っときますけど、
たしかに泊まった事は、泊まりました。
 でも、してないし、付き合ってもいま
せん」

 ミチは、顔面蒼白、言葉を失っている。

「昨日は琴乃さんと話してたんで、遅くな
ったんです。
 だから、Ashとは何でもありません」

 ミチは、私の言葉をなんとか理解しようと、
必死に考えている様子で、口をパクパクさ
せている。

「意味わかる?」

 そう聞いても、ミチは言葉が出てこない
様子で、視線は空中を泳いでいる。

 2,3分経ってからやっと、

「ほんとに何もない?」

そう言うと、私の目を覗き込んだ。

「誓って言うけど、ほんとに何も無いよ」

 今は、これが幸か不幸か、ホントの事で、
だから私も、声を大にして言えることだ。

「ほんと?」

 ミチの、この辺のしつこさも、野生動物
並みだ。

written by 透明(とうめい) ゆき

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この物語はフィクションです
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3月 19th, 2016 by