B:78ページ 帰るの? "母と妻と女の狭間(はざま)で・・・" 留学時代・同棲編

B:78ページ 帰るの? ”母と妻と女の狭間(はざま)で・・・” 留学時代・同棲編

カップル

 あさひのKissで残っていた「余韻」に
また、小さく火がついたのを感じたけれど
大事なのは学校で、余韻を消す時間は無か
った。
 すぐに気を取り直して、急いで学校に向
かった。

 学校に歩いて行く途中、二人とも無言で、
ちょっと見ると仲が悪そうに見えるけど、
あさひが私の腰に手を回してることが、
二人の間に、言葉が必要なくなった事を
物語っていた。

 学校に着くと、寧子がすっと寄ってきた。

「ちょっと、どうしたの?
なんか違うんじゃない?」

さすがによく気がつく。

「違うって何がよ」

「窓から見てたけど、二人ともやらしくな
かった?」

「えー、そう?
いつもと同じだと思うけど」

「やったな?」

 さすがに寧子は騙せない。

「まあね」

「えー、ついにかー、
おめでとう!
パーティーしなくちゃ」
 寧子は一人で盛り上がって、パーティー
って言うけど、そんな、「やりました」な
んて公言するもんじゃないから、丁重に
お断りした。

 放課後、みんなと別れて図書館に行くと、
あさひとミキちゃんと琴乃さんがいた。
ヤマさんがいないんで、あさひに聞くと、

「アドミッションセンターに行ったよ」

 だって。
そう言えば、はじめヤマさんは、あと半年
くらいここにいる予定だったけど、琴乃
さんが来てから、一緒に帰ろうかどうしよ
うか、考えてるって言ってた。





4月 2nd, 2016 by