B:79ページ ミキちゃんと琴乃さん "母と妻と女の狭間(はざま)で・・・" 留学時代・同棲編

B:79ページ ミキちゃんと琴乃さん ”母と妻と女の狭間(はざま)で・・・” 留学時代・同棲編

手

 あさひが琴乃さんに、

「ヤマさん帰るって?」

聞いてみると、

「うん、やっぱり帰るみたい」

 やっぱりねー、一回琴乃さんに再会しち
ゃったら、もう離れられないもんね。

 そしたら、後ろから、ドカドカと騒々
しい足音が聞こえてきた。

「あ、紗希ちゃん」

ヤマさんが、戻ってきた。
 あさひが、

「で、ヤマさん、いつこっち出るの?」

「んー、琴乃に合わせて、
今週末かな」

「え!今週末って、明後日じゃん!」

「まあ、そー、
とりあえず持てるもん持って、
あとは送って」

 ヤマさんはそう言うと、琴乃さんの方を
見た。
 琴乃さんは、暖かく微笑んで、ヤマさんの
手を握った。

 んー!素敵。
琴乃さんのお陰で、ヤマさんがかっこよく
見えるから不思議。

ミキちゃんが、すっごく残念そうに、

「ヤマさんは帰っていいけど、コトちゃんは
置いていきなよ」

 よほどミキちゃんと気があったのか、
ミキちゃんはほんとに残念そう。

「いつも、そう言われるんやて。
どっかに行って琴乃を紹介すると、必ず、
『ヤマさんだけ帰って』ってなるんよ」

 そりゃ、わかる。
ヤマさんはいい人、琴乃さんは、素敵な人、
この違いは大きいもんね。

「どう?コトチャン、コトチャンだけこっち
に残らない?」

ミキちゃんがあまりに真剣に言うもんだから、
琴乃さんが吹き出した。

written by 透明(とうめい) ゆき

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この物語はフィクションです
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4月 3rd, 2016 by