B:87ページ 悩み "母と妻と女の狭間(はざま)で・・・" 留学時代・同棲編

B:87ページ 悩み ”母と妻と女の狭間(はざま)で・・・” 留学時代・同棲編

悩み

 そうは言っても、もう一年分のホスト
ファミリー代は払ってるから、いまさら
「アパートに移ったから、仕送り増やし
て」とも言えないし、うちにそんな余裕
があるはずない。

 だから、アルバイトをするつもりだった
んだけど、前にも言った通り、学生のアル
バイトは、お金を稼ぐよりも、単位を取る
ためで、しっかり働くと単位はもらえるけ
ど、金銭的にはほとんど、プラスはない。

 もちろんアメリカンの学生で、普通に
バイトしてる子はいるけど、日本人は
ビザの関係で正式に雇ってもらえないし、
一応バイト禁止だから、バレたら退学。
 
 お金がなくなったらバイトしようって、
軽く考えていたけど、今はかなり深刻にな
った。

 一番いいのは、ホストファミリーに戻る
こと。

 でも、「ホストに追い出された」って
嘘ついたのがばれると、嫌われちゃうし、
せっかくあさひと結ばれたのに、いまさら
ホストには戻りたくない。

「ごめん、まだ今月は来てないんだ」

「そっか、じゃあ立て替えとくよ」

 あさひは、納得してくれてとりあえずは、
平気だった。

 でも、なんとかしないとな。

 アパートに帰っても、ヤマさんも琴乃さん
もいなかった。

「どこいったんだろね」

 もう夜9時を回っていたし、考えても
二人がどこにいるのか思い当たらなかった。

「まあ、遅くならないで帰ってくるでしょ」

 あさひはそう言うと、コーヒーを入れ始
めた。

image©“Ana Santos”

written by 透明(とうめい) ゆき

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この物語はフィクションです
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4月 9th, 2016 by