B:122ページ 再燃 "母と妻と女の狭間(はざま)で・・・" 留学時代・同棲編

B:122ページ 再燃 ”母と妻と女の狭間(はざま)で・・・” 留学時代・同棲編

恋人

  真っ赤な夕日に照らされた2人のシルエ
ットを見た時、出逢いは前世から約束され
ていたような、自然な美しさに満ちてた。

 私は、二人の視界にまったく入ること出
来ず、呆然と二人を見送ることしか出来な
かった。

 一人図書館の机の前に残されて、いま目
の前で起きたことを思い返して見ると、
まるでテレビの画面越しに起きた恋愛ドラ
マのように、どこか実感に乏しい抽象的な
イメージだけしか心に残らなかった。

 そう、今の出来事が、私の中であまりに
現実離れしていて、どうしても受け入れら
れなかった。

 晴美とあさひはすっごく仲が良かったの
は知っていたけど、付き合ってなかったの
は確か。

 晴美は、なんの連絡もなくいなくなった
し、学校を移ってから、Lewistonの誰にも、
もちろん、あさひにさえ連絡してなかった
のも、多分間違いない。

 それなのに、帰ってくることを、先生
以外の誰にも連絡しなかったくせに、伝え
た先生にさえ、はっきりした日にちも言わ
ず、近々帰ってくるとしか言わなかったく
せに、みんなに内緒で一番先に逢いに来た
のが、あさひなんて!

 私は、今、目の前で起こったことを受け
入れるために、何度も思い返していた。

 その後結局、あさひと晴美は図書館が閉
まるまで帰ってこなくて、私自身も悶々と
した時間を過ごした。

image©“Ryan Polei”

written by 透明(とうめい) ゆき

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この物語はフィクションです
写真は参考のため、本文とは一切関係ありません
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5月 11th, 2016 by