B:125ページ 淡藤色の空 "母と妻と女の狭間(はざま)で・・・" 留学時代・同棲編

B:125ページ 淡藤色の空 ”母と妻と女の狭間(はざま)で・・・” 留学時代・同棲編

夜空

結局、うとうとするものの、しっかり眠
れずに、空が紺藤から淡藤色に変わってい
くのをじっと見つめていた。

 そのまま空を見つめていたつもりが、気
が付くとすっかり空は明るくなり、時計を
見ると、7時近かった。

 リビングに行くと寧子とお母さんが、
朝食の用意をしていた。

「あら紗季起きた?」

 寧子のホストマザーの、愛が溢れる笑顔
に一瞬癒やされたけど、これから学校で
あさひに会うかと思うとすぐに憂鬱な気分
になった。

 そんな、私の沈んだ気分を察したのか、
ホストマザーが、

「ちゃんと食べて、笑顔で学校に行きなさい。
そうすれば、きっといいことがあるからね」

そう言ってくれた。

 その言葉に少し心が軽くなり、朝食は
しっかり食べられた。

 その後寧子に、このまま学校に行くか聞
かれたけど、さすがに昨日と同じ洋服では
まずいから、いったんアパートに帰って着替
えてから行くと言った。

 寧子はそれを聞いて、

「じゃあ、急いで出ないと!」

 そう言いながら、急いで学校の準備をし
始めた。

 正直、アパートには戻りたくなかったけ
ど、それでも、いつかはアパートに戻らな
ければならないから、だったら早いほうが
いい。

 幸いなことに、寧子が一緒に来てくれる
から、今ならいける気がする。

 2人でアパートに歩いて行くと、アパート
の前にあさひの車はなかった。

image©“Mikhail Kalugin”

written by 透明(とうめい) ゆき

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5月 13th, 2016 by