B:P1~P10

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スクエグ
2月 20th, 2016 by yuki.o

 翌朝、目が覚めると、なんだか見知らぬ
部屋で目が覚めた。

〈あれ?昨日飲み過ぎて、記憶がないぞ?〉

と思ったら、

〈あ、あさひのアパートに泊まったんだ!〉

 やっと、思い出した。
わたしは、いつもの様に、てっきり、
どっかの家でお酒を飲み過ぎて、知らない
家で、そのまま寝ちゃったのかと思った。

 でも、今日からここで暮らすんだ。
そう思って、少しだけど、あさひの日常に
私のいる場所ができた。

 今までと違って、大進歩。
こうやって私は、だんだんあさひ色に
染まっていくことが、心から嬉しかった。

 まるで、ピンクの花弁がはらはらと
舞い散る、春うららかな、入学式の校門
の前に立っているように感じた。
 
「おはよう!」

 リビングに行くと、あさひが朝食を
ちょうど作り終わったところだった。
 
「スクランブルエッグとWhole bread.
俺、Whole breadしか食べないから、
他のないんだ。
Whole breadは食べられる?」

「うん、だいじょぶ」

 テーブルには茶色いパン(全粒粉
パン)が乗ってた。
 
 私は、白いパンが好き。
でも、たべられないわけじゃないから、
そのまま席についた。

image©“きじま りゅうた”

written by 透明(とうめい) ゆき

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写真は参考のため、本文とは一切関係ありません
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hanntaiベッド
2月 20th, 2016 by yuki.o

 ケンジくん達と話していて、
私が、今までココに来てから過ごしてきた
時間は、留学じゃなくて、日本にいた時
の延長で、特にアメリカに来なくても
日本でも同じ事ができたと思った。

 でも、学校が終わって、図書館で
0時まで目一杯勉強して、図書館が
閉まった後、軽くカップのコーヒーを
飲みながら、今日あった事をあさひや
ケンジくん達と話す生活。

カッコイイ!

 なんだか、これでやっと私が考えて
いた留学生活が始まった気がした。

 その後、あさひと一緒にアパートへ
帰って、

「真面目に、どこで寝る?」

 またそれ聞くの?
そんなの、あさひと一緒に寝るに決まって
るよねー。

「さっき言ったじゃん!
あさひと寝るんだって!」

 私が、もっかいそう言うと、あさひは
初めて、ちょっとピンクな顔で笑った。

 まったく、結局あさひも同じか。
そう思ったけど、不思議と嫌な感じは
しないで、むしろそれさえも、あさひが
可愛く感じた。

 これも好きな人だからだね。
それで、その日はめでたくあさひと一緒の
ベッドで寝られた。

 けど、もちろんその日は何もなし。
私だって、もちろん女の子だから、
いきなり襲うことはできません。
初日からいきなりわねー。

image©“Clover(クローバー)”

written by 透明(とうめい) ゆき

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ハグ
2月 19th, 2016 by yuki.o

 あー、めんどくさー。

「いいから、図書館に行こうよ!」

 そう言って、私は話を打ち切った。
確かに、あさひの言うことはわかるし、
彼女になれたら嬉しいけど、だからって
彼女=妻じゃないんだから、そんな面倒
くさいこと言ってないで、

好きだから付き合う。
好きだから抱かれる。

 それで良いんじゃないのかな?
その延長で、結婚があって、家庭を作る。
私はそう思いたいけどな。

 とりあえず、荷物を置いて、図書館へ。

 あさひの席は、6人掛けなのに、誰も
座ってないで、いつもの様に、あさひの
荷物だけが置きっぱなし。

 私も、あさひの前に座って、さっそく
勉強。

 普段ならすぐに飽きて、うろうろしたく
なるのに、今日は最後まで、ずっと集中
出来た。
 
〈これも、あさひのおかげだな〉

 図書館が閉まるんで、出口に向かうと、
この前のように、ケンジくん達が待ってて
あさひに話しかけた。

 でも、この前と違って今日は、あさひ
だけじゃなくて、私にも話しかけてきた。

 ひとしきりケンジくん達と話して、
そのまま、アパートへ帰った。

written by 透明(とうめい) ゆき

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リルコの
2月 19th, 2016 by yuki.o

 実際、一緒に暮らして、同じベッドで
寝て、なにもないのはありえないと
思ったし、何かあっても、あさひなら
嬉しい。

 正直、

〈抱かれたい〉

そう思った。

 そしたら、あさひは

「俺、結婚したい人としか
やらないから」

 え?、それってずいぶん微妙な表現。

抱くのは、結婚してもいい。

 逆に、

抱かないのは、結婚しない。

 ん?、めんどくさいな。
そんなのどうでもいいじゃないね?

 今どき、抱かれる=結婚って考えてる
女の子なんていないって。

 もしも、みんながそんなことを考えて
たら、みんな結婚するまで、バージン
のままでしょ?変なの。

 ま、良いけどさ。

「じゃあ、付き合ったら結婚しないと
いけないの?」

「結婚してもいい人としか付き合わない」

 はぁー?
ほんとに、めんどくさいなー。

 間違いじゃないけどさ、まだ、21でしょ?

大昔の結婚観じゃない。

written by 透明(とうめい) ゆき

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ベッド
2月 19th, 2016 by yuki.o

 それなのに、私が一気にまくし立てたら、
急にあさひが笑い出しした。

「あはは、おもしろいね。
女の子の紗季が、いきなり男の部屋に来て
『今日行く所がない』って無理やり攻めてきて、
俺が、『だから何?』って聞いたら、逆ギレして、
怒り出すなんて」

 あさひの笑顔を見たら、あまりの可愛さに
一気に、心が穏やかな陽だまりに落ち着いた。

「だって、私が困っているのに、少しも助け
ようとしないあさひに腹が立ったんだもん。

「あー、俺ね、『言わなくてもわかるだろ?
察しろよ』ってやつが一番嫌いなんだ。
物事はどんな些細な事でも、自分でしっかり
決断したいから」

 はぁー、カッコイイ。

「ああ、とりあえず入ったら?」

 ここで、初めてあさひが部屋に入れて
くれた。気が付くと、私が来てから、
30分以上も経ってた。

「俺、これから図書館行くけど、
どうする?
ああ荷物はとりあえず、ここに置いといて
いいし、泊めるのもいいけど、部屋が
ないから、リビングで寝袋か、ヤマさんの
部屋か、俺と一緒に寝るか」

「あさひと一緒に寝る!」

ここは即答!

「え!、マジ?」

 初めてあさひが表情を変えた!
〈ふふん、勝ったな〉
やっと、少し優越感を感じた。

「そりゃ、いいけど、やっちゃうかもよ?」

〈やった!嬉しい!〉

 あさひの言葉に、心はまばゆく
光り輝いたけど、まさかそんな事は
言えないから、

「だいじょぶ、あさひはやらないよ」

そう答えた。

image©“keresi72”

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マグマ
2月 19th, 2016 by yuki.o

 どうしたいって、行く所がない人が、
部屋の前にいたら、

「とりあえず今夜は泊めるけど・・・」

とかってなるのが普通でしょ?

 なのに、いきなり

「どうしたい?」

って、何言ってんの?
あさひの頭は、どうなってんの? 

「どうしたいって、行く所がないから・・・」

「それは聞いた。
で、これからどうしたいのか、
聞いてんの」

カチ!

私の心の、爆弾のスイッチが入った音。
 
「行くところがないって言ってんのに、
どうしたいかって、聞くのはおかしい
でしょ!
泊めて欲しいに決まってるじゃない!」

 もう、真っ赤に焼けた私の心は
止めようがなく、その怒りをあさひに
向かって、一気にぶちまけた。
 
「ああ、やっぱり泊まりたいんだ」

なにそれ?
「やっぱり」ってなにそれ?

 知ってたけど、意地悪したみたいな
感じなわけ?

 自分の悪いところだって知ってるけど、
一回火が着いたら、ちょっとやそっとじゃ、
収まらない。

「こんな荷物持って、『行くとこない』
って言ったら、泊めて欲しいから来たに
決まってるでしょ!」

 もう、ほんとに頭に真っ赤に火の着いた、
血が上って、自分でも止められなくなった。

written by 透明(とうめい) ゆき

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ドア
2月 18th, 2016 by yuki.o

 もちろん、嘘なんだけど、正直に言う
のはなんだか追い返されそうで、ためらい
があったから。

 その時のあさひの顔は・・・
無表情。

 そのあさひの表情で、その場の空気が
キンって音を立てて凍りついた。

「行くところがないって?」

「そう」

「でも、うちもヤマさんがいるし、
部屋ないよ」

「知ってるけど、他に行く所がないから」

 しばらくあさひは、その場を動かず、
無言で考え込んでいた。

 普通、ドラマだったら、

「ここじゃ、なんだから、とりあえず中に
入ったら?」

って、言いながら、部屋に入れてくれる
んだけど、あさひはそうじゃなくて、
ずっと、部屋の前で、一向に中に入れよ
うとはしなかった。

〈ちょっと冷たいんじゃない?〉

文句を言える状況じゃないのは知ってるん
だけど、さすがに私もイラッとしてきた。
 
 そのまま5分位凍りついた空気のまま、
無言であさひの言葉を待っていたけど、
一向に、話そうとしないあさひに、
イライラはピーク寸前!

 そしたら、あさひが、

「で、どうしたいの?」

 はぁ~?この人は何言ってんの?
だから、行く所がないんだって言って
んの!

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香るる
2月 18th, 2016 by yuki.o

 とうとう、道の反対側まで来て、あさひ
がリビングの椅子に座って、ギターを弾い
ているのが見える所まで来た。

 それを見てたら、あさひがとっても楽し
そうだったんで、しばらく見とれていた。

 10分位見とれてたかな?
あさひが急に視界から消えたんで、気が
ついた。

〈もしかしたら、図書館に戻るのかも
しれない〉

 私は、慌てて、あさひのアパートに駆け
寄った。

 ドアの前に立つと、部屋の中がバタバタ
と騒がしい。

〈やっぱり、図書館に戻る準備だ〉

 覚悟を決めて、あさひの部屋のドアを
Knock knock.

 その時の私の心の中は、嵐のように
荒れ狂い、目は、チカチカ星が瞬いていた。

“What? anybody there?”

 そう言いながら、あさひがドアを開けた。
次の瞬間、私はあさひと目が合って、

「こんばんは」

 自分でも、場違いの答えだと思ったけど、
とっさのことで、それしか答えられなくて。

 あさひは、とりあえず

「こんばんは」

って答えると、つぎに私が持ってる荷物
を見て、

「何事?」

 私は思わず、

「ホストに追い出されて、行く所が
ないの」

って、答えちゃった!

image©“kaolulu-nv”

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やす
2月 18th, 2016 by yuki.o

 図書館の前でミチに降ろしてもらって、
荷物を持ったまま、寧子と図書館に入った。

 いつものあさひの席に行ってみると、
いつもの通り、勉強道具は置きっぱで、
本人はいなかった。

「いないね、どこ行ったかな?」

寧子は、わからない様子で、キョロキョロ
してたけど、私は、たぶん家に帰って、ご飯
だと思った。

 寧子に、

「たぶん、アパートに帰ってるはずだから、
行ってみるよ。
大丈夫、一人で平気だから。
なんかあったら、連絡するね」

 そう言って、一人で行くことにした。
18時を回って、もう暗くなってきたし
なにより、寧子がいると、直球過ぎて、
あさひが怒りそうで、なんとなく怖かった
から。

 もちろん寧子は、ここまできて帰れな
いんで、どうしても最後まで、付き合う
って言ったけど。

 でもねー、私と寧子でいきなり押しかけて

「なにも言わずに、紗季と一緒に
住みなさいよ!」

 って言ったって、うまくいくはずが
ないもの。 

 とにかく必死に、寧子を帰して、私は
一人あさひのアパートに向かった。

 病院の駐車場まで来ると、あさひの部屋
の電気がついているのが見えた。

 それまでは、寧子の手前、自信満々
だったけど、いざ一人であさひのアパート
の前に来ると、急に自信が無くなって、
帰りたくなってきた。

〈怖いよー、断られたらどうしよう!〉

 あさひの部屋の明かりが、どんどん近づ
いてくる。

image©“yasuyuki”

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同棲
2月 18th, 2016 by yuki.o

 ヤマさんからあさひに連絡があって、
今週末には帰ってくるらしい。
 
 結局、初めは10日間の予定が、2週間
になって、それ以上伸ばせないギリギリ
まで、2人で旅行だって。

 あー、羨ましいな。
私は、八方塞がりで、悶々としてるのに。

 ずいぶん考えたけど、やっぱり答えが
出ないで、深いみどり色の海の底に沈ん
でいると、寧子が、

「なにー、まだ悩んでんの?
いつまで悩んだって答えが出ないんだから、
もう、動くか諦めるしかないんだよ!」

 そんなこと言ったってねー

「だし、諦められるなら簡単だけど、
ダメなんでしょ?
諦められないんでしょ?
だったら、答えは出てんじゃん!」

 確かに・・・

私は、決心した。

「あさひのアパートに行くよ」

「そー、そうでなくっちゃ!」

 寧子はほんとに喜んで応援してくれた。
そうと決まれば、あとは行動あるのみ。

 授業が終わるのを待って、ミチに頼んで
いったん家に帰って、パッキング。

 とりあえず、身の回りの物をスーツ
ケースに詰めて、ホストには

「しばらく勉強が忙しくなるから、
友達の家に泊まる」

ってメモを書いて、慌てて引き返した。

image©“【ひかりの恋愛お悩み相談室】 “

written by 透明(とうめい) ゆき

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