P141~P150

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ベッド
2月 16th, 2016 by yuki.o

 次に目が覚めたのは、もうお昼近かった。
今日はそのままズル休みしようと思ってたら
家の電話が鳴った。

〈こんな時間に、誰だろう?〉

そう思いながら、電話にでると、聞こえた
声は寧子だった。

「はろー、どうせ寝てると思ったから、
電話したよー」

だって。

「なにそれー?
そんなこと言う寧子だって、この電話、
家からでしょ?」

そう聞くと、

「正解!
結局、今日学校にちゃんと朝から行ったのは、
Ashだけだって。
 しんのすけが3時間目から行ったら、
クラスには誰もいなくて、先生が、泣きそう
だったって。
 しかもその後、学校全体を見てもAsh
以外誰も学校に来て無くて、すげー焦った
ってさ」

 がーん!かなりショック。
だって、私達のクラスのほとんどは、
シアトル旅行のメンバーだったから、
私達が休むと、学級閉鎖だもん。
さすがに先生に申し訳ないでしょ?

「寧子、これから学校行かない?」

そう私が言うと、

「だから電話したんだよー、
ミチさんがこれから迎えに行くって」

「わかった、じゃ待ってるから」

 そう言って、電話を切った。
それにしても、あさひだけが、しっかり
学校に行ってたことは、ほんとにショック。

 なんだか、自分が小さくなったみたいで、
すっごい劣等感を感じた。

image©“torumoco”

written by 透明(とうめい) ゆき

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写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
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ジャネット
2月 15th, 2016 by yuki.o

 それって、遠くから見ているだけじゃ、
絶対にわからなかったことだし、今回
ずっと一緒にいて、初めて伝わったこと。

 それを考えると、今のまま、あさひから
離れてホストファミリーにいたんじゃ、
ずっと私は、あさひとはただの友達。

 せめて、ミキちゃんくらい仲良くなる
ためには、今のホストファミリーの場所は
大きなマイナスだよね。

 それが、帰りの車中、幸せの淡いピンク
に包まれて、ずっとあさひの隣で考えて
いたこと。

 そう言えば、帰りの車の音楽は、
janet jacksonControlがかかってた。

 行きの車の中で、ちらっと
「ダンス・ミュージックが好き」

って、私が言ったのを、覚えててくれて、
わざわざ、あさひが一人で夕飯食べに
行った時に、買っといてくれたんだって!

〈うーん、さすがあさひだ!〉

 
 翌日、月曜日は、学校だったけど、
旅行の時に緊張しすぎたのか、すっごく
疲れて眠かったから、朝、起きられなかった。

 ううん、朝ちゃんと目は覚めたんだけど、
どうしてもベッドから出られなかった。

 だから、パパに調子が悪いって言って、
送りは遠慮して、2度寝しちゃった。

written by 透明(とうめい) ゆき

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シアトル
2月 15th, 2016 by yuki.o

 さすがに、もうお寿司は食べないで、
みんなで、どっか観光に行こうか
話してたらあさひが、

「明るいうちになるべくLewistonの近くに
行った方がいいから、そろそろ出発しよう!」

 そう言った。
みんなは、かなり不満気だったけど、
それでも、まだ来た時の大変だった記憶が
残っていたから、しぶしぶあさひの意見に
賛成した。

 とは言え、宇和島屋だけは帰りに寄って、
最後にまた日本関係の品物を買い足した。

 それでやっと心とおみやげが、にっぽんで、
お腹いっぱいになって、またしばらく頑張れ
そう。

 そんで、いよいよ、家に向かって出発。
帰りは明るいし、みんなつかの間の日本を
堪能したから、おおらかな気持ちで、
何事も無く、スムーズに帰れた。

 これで、シアトル行きが無事終了。
皆日本気分で大満足。

 私もあさひとの距離がぐっと縮まって、
すっごく幸せな、シアトル旅行だった。

 その時痛感したのは、

〈やっぱり、あさひが好きなら、近くに
いないと、ダメだ!〉

 ってこと。
今回の旅行で、ずっとあさひの隣にいたから、
いろんなあさひが見えてきて、ほんとに
幸せな気持ちになった。

 あさひは、いつも一人、単独行動が
多くて、自分勝手な印象だったけど、
意外と周りに気配りができて、
いろんな人を、良く見てる。

 それも、ミチみたいに『いかにも、
わざとらしい』って感じじゃなくて、
ほんとにさり気なく、うまくいか
なくても、強引に取り上げないで、
最後まで相手が出来るように見守って、
時には、的確なアドバイスをしたりして、
ほんとうに、相手のためを思ってくれる、
そんな人だった。

image©“Haytham Smadi”

written by 透明(とうめい) ゆき

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ストリップ
2月 15th, 2016 by yuki.o

 でも、やっぱり待つしかないんで、
そわそわしながら待つこと1時間。
結局、午後11時過ぎに帰ってきた。

「どこ行ってたの?」

私が聞くと、

「けっこうおしゃれなDinerがあったから、
そこで1ポンドバーガー食べてたら、
変なあんちゃんがギター抱えて入って
たから、ライブハウスがあるか聞いた
んで、ちょっと見に行ってきた」

 マジ!私達はなんだか、日本が恋しい
って、シアトルに来たけど、あさひは
すっかり、アメリカンと同じになってた。
ちょっと、ショック。

「ああ、ミチ、ストリップ行くなら、
オレゴンがすげーってさ」

 突然、あさひがミチにそんな事言う
もんだから、みんなほんとに驚いた。

「おまえ何いってんの?」

 名指しされたミチが、慌ててあさひを
怒ろうと、大声をあげたんだけど、ミチ
の目は、キラキラ輝いていて、とても迷惑
そうには見えなかった。

 その後、しばらくしてミチがこそこそ
あさひと話してたから、バレバレ。

 ま、オスって感じっすかね。
やだやだ。

 結局その日は、そのまま解散で、
翌朝、って言っても、みんなが起きて
来たのは朝10時過ぎ。

image©“ogsan.me”

written by 透明(とうめい) ゆき

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寿司
2月 14th, 2016 by yuki.o

 みんなはまた、お寿司を食べる事に
なったけど、あさひは

「俺は金ないし、寿司も一日、二度は
いいから、今回はもういいや」

そう言い出した。

 ミチは、みんなと一緒に行動しないことが
納得いかなかったみたいだけど、みんなは
女の子じゃないし、

「それでも良いんじゃない?」

って事になった。

 で、私はね?
悩んだよ。

 もちろんあさひと2人でいたいとは思った
けど、お寿司も食べたい!

 かなり悩んだけど、あさひとはこの後も
一緒だし、だったら、お寿司の方が
いいなって思った。

 だし、みんなも、私があさひと2人じゃ、
危ないからって、言ったしね。

 で、あさひとは別れ、みんなでお寿司を
食べに行った。

 そんで結局、また2時間ぐらいして宿に
戻ると、まだあさひが帰ってきてない。

 みんなは、子供じゃないし、車で出てるし
全然心配してなかったけど、私はどんどん
心配になってきた。

「Ash遅いよね?」

寧子に言うと、

「子供じゃないし、私達より前からいる
んだから、心配ないって」

って、みんなと同じ意見。
そうは言っても、やっぱりね。

image©“seattleokami”

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宇和島屋
2月 14th, 2016 by yuki.o

 とは言っても、とりあえず、来られな
かった友達から頼まれたおみやげを、
買いに行かなくちゃ。

 もちろん、みんなに頼まれたのは、
日本製の物。

 シアトルには宇和島屋って日系スーパー
があって、そこに行けば、たいていの
日本製品が手に入る。

 みんなに頼まれたもので、人気が
高かったものは、お米、タバコ。

 これは、日系スーパーでしか、手に
入らないみたいで、日本米と日本のタバコ
は、みんなが欲しがった。

 意外と人気がなかったのは、醤油とか
味噌で、醤油は、Shopkoでも買えて、
味噌はあんまり食べないからかな。

 みんなが、そんな買い物をしてる時も、
あさひは音楽テープコーナで、カセット
選んでた。

「なんか日本の物買わないの?」

「いや、日本の物には、特に興味を惹かれ
ないから、いいよ」

「変わってるなー。
今回シアトルに来たのは、ほんとにドライブ
だけが目的だったんだねー。
 みんな日本が恋しくなるのに、Ashは平気
なの?」 

「へー、みんなは日本が恋しくなって、
日本食とか、日本の物を買いに来るんだ?
 俺は、日本にいた時から、あんまり日本
に興味がなかったからなー」

 そう言いながら、またしてもヘビメタの
テープを選んでた。

 私は、帰りもそれを聞かされるのかと
思うと、めっちゃ憂鬱な気分になった。

 そりゃ、あさひのことは大好きだけど、
音楽の趣味だけは合わないな。

 みんなでおみやげを買って、そろそろ
本格的に夕飯の時間になってきた。

image©“VA’AD HA RABANIM OF GREATER SEATTLE”

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マグロ
2月 13th, 2016 by yuki.o

 お寿司が美味しいってはよく聞くけど、
「面白くない」っては、初めて聞いた。

「へー、板さんなんて?」

「シアトルは港町だけど、ほとんどの
食材は、カリフォルニアから、空輸だって」

「え!シアトル近海で捕れたてじゃないの?」

「残念ながら、シアトル近海のは、水っぽくて
使えないんだって」

「えー、だからマグロは高いのかー」

「そうだって。ちなみに近海物は、『貝』」

「え?それだけ?」

「うん、今日はそれだけだったって。
確かに安いし、うまかったよ」

「で、いくらだったの?」

「$35、でも予算オーバー」

「ちょっと、日本円で5千円くらい
じゃない!」

「そう。
だって$100あれば、一週間暮らせるよ!」

 それを聞いて、私は、あさひは、私より
貧乏かもしれないと思った。

 でも、前向きに考えれば、しっかり者
ってことだから、悪いことじゃないよね。

 宿に帰って、みんなでまったり。
時間はもう、午後16時を回っていて、
なんか、すっかり夕食気分。

 あれだけお寿司を食べたのに、お腹が
空いてきた。

 寧子(やすこ)の、

「そろそろ夕飯考えないと?」

の声で、みんなが動き始めた。

image©“金沢の回転寿司 左衛門 “

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カウンター
2月 13th, 2016 by yuki.o

 え?私は一瞬耳を疑った。

「楽器屋さんはわかるけど、アダルト
ショップってなに?」

「へへ、俺エッチ好きだから!」

 あさひは、ニコニコしながら、答えて
くれた。

 おかしなもので、これがミチだったら
ただエロいだけで、気持ち悪いけど、
好きなあさひがそう言うと、なんだか
好意的に思える。なんか不思議。

 あさひの顔があまりにも嬉しそうだった
から、

「明日、連れてってよ!」

って言ったら、

「21歳未満は入れないよ」

だって。なんだよ、もう。

 そんな話をしながら、車でモーテルに
帰る途中、(もちろんしんのすけの車は、
初心者の寧子がヨタヨタ運転した)
あさひに

「Ashはなんでカウンターに座ったの?」

聞いてみた。

 そしたら、

「寿司屋は板さんとカウンターで話しながら
食べないと、面白く無いから」

だって。

image©“SUSHI KASHIBA”

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アメックス
2月 13th, 2016 by yuki.o

 寧子に聞くと、

「あれ、いないね?」

 寧子も、あさひを見つけられなかった。
でも、テーブルには隙間がなく、誰か欠けて
いる様子はない。

〈おかしいなー?〉
 
 私達が、キョロキョロしている様子に、
板さんの一人が気が付いて、

「あー、カウンターに座ってたお連れさん、
先にお勘定して出てったよ。『2時間位したら
戻る』って言ってたよ」

〈あ、全然気が付かなかった!〉

 寧子も、初めは唖然としてたけど、あと30分
もしたら、戻るって聞いて、そのまま、座って、
また、お寿司を食べ始めた。

 久しぶりの日本食を堪能して、お勘定を頼んだら、
しんのすけがダントツの一番で、なんと$138!
確かに、お酒も飲んでたし、高いだろうな?
っては思ってたけど、まさか、そんな値段とは!

 今は$1が135円でしょ?
え!日本円で1万9千円くらい!
一回の食事に、そんなお金掛けられる
なんて!

 心配になって、しんのすけにどうするか
聞いてみたら、

「カードで払うから、平気だよ」

 サラッと言ってくれちゃった。
まあ、確かに私達が来た時も、バブルバブル
って騒いでいたけど、それってこういうこと
なんだって、改めて実感。

 次が、ミチ。
ミチはお酒を飲まなかったから、$98。
でも、安くはないよね。

 寧子が、$63で、私が$74、
ま、私達は女の子だから。

 会計が終わって外に出ると、あさひが外で
待ってた。

「どこ行ってたの?」

 私が聞くと、

「楽器屋と、adult shop」

と、あさひ。

written by 透明(とうめい) ゆき

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