P31~P40

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教会
1月 3rd, 2016 by yuki.o

Tel・Tel・Tel ・・・

 突然電話が鳴って、とてもびっくりした!

〈もしかしてあさひ?〉

「Hello?」

 私が電話にでると、

「起きた?」

 寧子(やすこ)だった。

〈あさひが、うちの番号知ってるわけ無いか〉

「なに?どしたの?」

 私が答えると、

「教会で、紗季のH・ファミリーに会って
まだ、紗季が寝てるって聞いたから、
電話したの」

「え、寧子は朝普通に起きたの?」
 
 私が聞くと、

「そうだよ、朝の礼拝に行かないと夜出るの
禁止になっちゃうもん」

 寧子はもともとクリスチャンだったから、
日本にいる時から、日曜礼拝に行っていたから、
違和感はないみたいだった。

〈やっぱり寧子は、お嬢様だ!〉

「寧子はえらい、真面目だね」

 私は素直に感心した。
そしたら、寧子は続けて、

「モール行こうよ!」

 私は驚いた。
この辺の田舎っぷりは半端無くて、
ショッピングモールなんて聞いたことがない。

「そんなのあるの?誰と行くの?」

 続けざまに質問すると、

「うちのママが、連れてってくれるって。
で、紗季の話をしたら、一緒にどうって?」

 その誘いは素直に嬉しかったけど、
昨日のあさひの図書館での光景が目に焼き付いていて
正直、そんな気分になれなかった。
 
 それで、返事に困っていると寧子が、

「昨日別れ際、急に元気なくなったから、
ちょっと心配になったの」

〈ああ、寧子は心配してくれてたんだ〉

 そう思うと、ふっと心が10gぐらい軽くなって
急に元気が出てきた。

「ありがと、じゃあ行こっか」

そして、寧子が迎えに来てくれる事になった。

image©“promo25”

written by 透明[とうめい] ゆき

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コス
1月 2nd, 2016 by yuki.o

 ホストファミリーに帰って、自分の部屋に戻ると、
さっきのあさひの図書館での出来事が
ふっと、頭に浮かんできた。

 第一印象は最悪で、もう二度と会いたくないって
思っていたのに、今では反対に、

〈好き〉

になるなんて、自分でも信じられなかった。

 でも、今思い返すと、
最初に感じた印象は、自分の方を見てくれなかった
からだったかもしれない。

 ほんとは、一目惚れみたいな感じだったけど、
それを気づいてくれなかったことが、
感じ悪いと思った理由かもしれない、
そう、思った。

 その日は、なんとなく心がざわざわして、
なかなか眠れなくて、深い藍色だった空が、
だんだんとオレンジ色に変わっていくのを、
静かに見ていた。

 気が付くと、家の中がシーンと静まり返っていて、
人の気配がしなかった。
時計を見るともう10時。

 ホストのみんなは日曜日の礼拝に教会へ
出かけた後で、誰も家にはいなかった。

 普段は私も一緒に行ってたけど、
昨日遅く帰ってきた私に気を使って、
そっと寝かしてくれたみたい。 

 のそのそとベッドから這い出ると、
昨日の図書館での光景が、また頭の中に広がった。

〈もしかしたらあの後、あさひと彼女はKissしたかも〉

 そう思うと、悲しくなった。

image©“KoS”

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ハート
1月 2nd, 2016 by yuki.o

 急に、「中華じゃなくて日本食?」なんて
言ってる自分が、恥ずかしくなった。

〈私がアメリカに来たのは、観光のためじゃない!〉

 私は発作的にミチ君へ、

「ここで降ろして!」

 って、ちょっと強い口調で、お願いした。
ミチ君は、私のうちまで迎えに来てもらったから、
もちろん私の家は知ってて、

「いや、もう夜遅いし、ここで降ろしたら、
家に帰れないんで、ダメだよ」

 って、言って車を停めることはしなかった。
私も、そう言われたら、確かにそうだと思って、
乗せてもらったこともあるし、素直に納得した。

 そのまま、あさひを車の窓越しに見てたら、
あさひが、後から出てきたブロンドの綺麗なおねーさんの
腰を抱いて、何か話しているのが見えた。

〈あ! あれってアメリカ人の彼女かな?〉

 それを見た時、体中の力が抜け、
なんだか、思わず視線を下に向けてしまった。

「は~~~」

 自分では意識してなかったけど、
まわりが驚くくらい、大きな、深いため息をついてたらしく
寧子が心配そうに、

「どうしたの?」

 って、聞いてきた。
私は、ため息を付いたことに気が付かなかったから、
寧子の”どうしたの?”って言葉に驚いた。

「え?私なんかした?」

 私は寧子の言葉に驚いて、逆に質問すると、

「なんだか心配になるくらい、深いため息をついてたから・・・」

 って、寧子が言った。
その時、私はあさひが好きで、
頭から離れないことを、自覚した。

「Ash が好き」

 そう小声でつぶやいてみたけど、
その声は車の音と、みんなのおしゃべりで、
寧子の耳には届かなかったみたい。

「何?」

寧子がもう一度、聞いてきたけど、
二回目の答えは、

「大丈夫、なんでもないよ」

written by 透明[とうめい] ゆき

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中華街
1月 1st, 2016 by yuki.o

 中に入ると、一番最初に目に飛び込んで来たのは、
痛いほどの、赤と金の壁の模様だった。

「これって明らかにチャイニーズだ!」

 それが私の印象だったけど、それはみんなも同意見だったみたい。
チャイニーズとは言っても、チャーハンやラーメンはあったから、
まあ、日本食の一種ってことでみんなで納得。
私はチャーハンと春巻き、寧子がラーメン、
ミチ君がラーメンとシュウマイって感じで
しっかり食べた。

 「美味しかったけど、
なんか、チャイニーズだったよねー?」

 って、私が言うと、

 「そうそう、日本の感覚だと、
日本食って言うと、和食。
ご飯とお味噌汁だもんね」

 それが寧子。

 他のみんなも、みんな同じ意見で、

「期待が大きかったから、
なんかよけいに和食が食べたくなっちゃったね」

 って、ミチ君が言った。
そしたら、寧子が、

「わかったよ、今度は私が作ってあげるよ」

 って。
よくよく聞いてみると、婚約者がいる手前、
花嫁修業に、1年前から料理学校に通ってて、
料理の腕前は、かなりのもんだったんだよ。

「へ~、やっぱり婚約者がいると違うね~」

 私が言うと照れながら、

「そんな事ないよ~」

 って、真っ赤になりながら答えた。
そんなことを話しながら家に帰る途中で、
図書館から出てきたあさひを見つけた。

〈あ、もうすぐ23時なのに、まだ図書館にいたんだ〉

 そんなあさひを見て、

image©“wikipedia”

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チャイニーズ
12月 31st, 2015 by yuki.o

「あのさ・・・」

その時、喉まで出かかった、
 
〈Ash も一緒に誘わない?〉

 その言葉を、グッと飲み込んだ。
だいたい、私も話したことがないのに、
いきなり呼んだって、みんなが困るし、
Ashは日本人と混ざりたがらないわけだから、
来るわけ無いと思った。

 
 電話を切って15分位で、寧子とミチ君と
他2人が迎えに来てくれた。

 私が、

「日本食レストランなんて、ここにあったっけ?」

って、に聞くと、

「うん、ハイウェイ沿いの道で、名前が
 ”Golden Dragon”」

 「ん?、それって日本食ってか、
チャイニーズっぽくないかな?」

 私はそう思ったけど、それは言わずに、
黙ってミチ君の車に乗り込んだ。

 それから30分後、怪しげな金の龍の書かれた店の前に、
立っていた。

「あのさ、ここってなんか日本食って言うか、
中華だよね?」

 私が言うと、みんなも、

「そうだね、中華だよね?」

 同じ意見。
最後には寧子まで、

「なんだ、ママから見ると、日本食もチャイニーズも
おなじに見えるんだな~」

 だって。
でもすまなそうに肩をすくめる寧子にみんなで、

 「いや、チャイニーズだってご飯あるだろうし、
日本食じゃなくても、オリエンタルだからいいじゃん!」

 って、みんなでウキウキしながら、店に入った。

image©“Gurunavi, Inc.”

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朝日
12月 30th, 2015 by yuki.o

 結局その日は、空がオレンジ色に輝くまで、
みんなと騒いだ。

 行く前は、すごく心配でたまらなかった
日本人の友達たちも、お酒のせいかはわからないけど、
あの夜は確かに、みんなが楽しんで、
完全にパーティーに溶け込めたと思う。

 私も、ちょっと偉そうだけど、
姉の気持ちで、ホッとひと安心。

 これで、少しは日本人の友達たちも、
アメリカの風景に溶け込めたんじゃないかな?

 土曜日の午前中は、みんなのんびり。
10時過ぎにブランチを食べて、末っ子のJoy と
遊んでたら、電話が鳴った。

「ねー、日本食、食べに行かない?」

 寧子からだった。

「え?近くに日本食、食べられるところがあるの?」

私が聞き返したら、

「あるんだって、私のママが言ってた」

 それは、寧子のホストファミリーのお母さんの事で、
つまり、”アメリカのお母さん”ってこと。

 まだアメリカに来て一ヶ月だったけど、
確かに日本食が恋しくなって来たところだった。
 
「うん、いいよ。行こうよ!」

 私は、返事をしたものの、移動手段がないことに気がついた。

「ああ、それなら大丈夫。
ミチさんが車買ったから。」

 ”ミチ君”って、21歳の日本人。
大学の夏休みを利用して、語学留学をしに
私達と一緒に来て2ヶ月間いるみたい。

「へ~、お金持ちだね」

 て、私が寧子に言うと、

「だって。ここっっておっきな丘の上に出来た街でしょ?
坂ばかりで、自転車も余り役に立たないし、
それに、サマーバケーションの間は、
大学内の唯一のお食事処、”カフェテリア”も
お昼以外は閉まっちゃうし、車がないと生活できないって、
両親に言ったら、すぐにお金を送金してくれたんだって」
 
 なんだか、私以外はみんなお金持ちに思えてきた。

「へ~、わかった。じゃあ支度して待ってるね」
 
 そう言って電話を切った。
私は久しぶりの日本食にワクワクしてた。

 その一方で、

「寮に住んでて、お昼以外は、
どうしてるんだろう?」

 ふっと、心のどこかであさひの食事のことが気になった。

image©“PickupImage”

written by 透明[とうめい] ゆき

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ロウソクて
12月 29th, 2015 by yuki.o

ってミキちゃんは言ってから、

「うそ、もちろん日本語でよ」

って、またイタズラっぽい笑顔で笑った。

 私も一瞬、

「え!英語でそんなこと話せるの?」

 ってびっくりしたけど、ミキちゃんの冗談に
まんまと引っ掛かった。

 そしたらミキちゃん、

「もしかしたら、ジョンがいなかったら、
私が好きになってたかも・・・」

って、ポツリと言った。

 そのミキちゃんの言葉が、
ほんとか嘘かなんてどうでも良くて、
私にとっては、ミキちゃんが言った

「私が Ash を好きになってたかもしれない」

 その言葉だけが、私の心のなかで
ぐるぐる回っていた。

 その時不意にあさひがミキちゃんを見つけて、
笑顔で笑いかけた。

 その笑顔が、私の隣りにいるミキちゃんに
向けられたものであることは、
私だってもちろんわかってたけど、
あさひが、まっすぐ私を見ながら笑いかけた
ような気がして、心が真っ赤に燃え上がり、
まるで洪水のようにドキドキした。

 その時、

「ああ、もう止まれない・・・」

 その瞬間、ミキちゃんに聞いていた話の中で、

「高校から4年間付き合ってた彼女と別れたばかり」

 その言葉が心の洪水の中から、
まるで水の勢いでなぎ倒された大木が、
その力強い力で、水面に浮かび上がったかのように、
私の心の中心に向かって叫んでいた。 

「ああ、今はフリーなんだ」

 その言葉が心に浮かんだ瞬間、
なんだか、私の心のなかに、小さなロウソクが
ぽっと、(とも)ったような気がした。

written by 透明[とうめい] ゆき

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キイロイトリb
12月 28th, 2015 by yuki.o

 それと同時に、ミキちゃんに少し嫉妬した
自分に気がついた。

〈もしかしたらあさひのこと好きになり始めてるのかも〉

 でも、実際彼のことは何も知らないし、
第一印象は最悪で、とても好きなんて感情は
持てなかったのも事実だし、それが好きって気持ちに
結びつくなんて考えもし無かった。

 ただ、確かなのは、彼のことが

〈とにかく気になる〉

それだけだった。

 
 そんな私の心の葛藤をよそに、
ミキちゃんは、そのまま話を続けた。

「そしたら、Ash が
『少し話し、聞いてもらっていいですか?』
って、言ったのよ」

 「それから、ベンチに座って30分位
話したかな?
Ash は4月に来て男子寮の受け入れ準備
が出来るまで、いきなり女子寮に一週間
入ってたんだって。

 それも、理由は

『ゲストルームが女子寮にしかないから』

だって。

 女子寮は、男子も平気で出入りしてたから、
それ自体はそんなに焦らなかったけど、
ランドリールームで洗濯中に、いきなり注意
されたのが、『前の人の選択が終わったら、
洗い終わったものを次の人が出して、
洗濯機の上に置いとくの!』って事
だったんだって。

 でも、女の子の洗濯物だし、普通はありえ
ないでしょ?
 でも、1回注意されたから、次はそうやって
洗濯物カゴに入れてたら、ちょうどその時に
持ち主が来て一言、『サンキュー』って
言って持ってったんだって。

 その中には、ブラやパンツがあったけど、
そんなのお構いなし。

 そのことに面食らったとか、
朝シャワーを浴びる時、気を使って、
みんなが起きそうもない、朝5時に
起きて浴びてたら、いきなり隣に女の子が来て、
シャワーを浴び始めて、めっちゃ焦ったら、
『シャンプー貸して』ッて言われて、手が
シャワーカーテンに入って来たんだって。

 びっくりして思わず『OK!』って答えちゃって、
渡しながら、

《強制送還だ!》

って覚悟を決めたら、何事もなかったように
『サンキュー』ってシャンプーを返してきて、
体中の力が抜けたんだって」

〈うわ~、そんなことがあるんだ!〉

私は素直に驚いてた。
 
 その後もミキちゃんは Ash と何を話したか、
内容を簡単に教えてくれた。

 実家は東京で、高校を出て三鷹の英語専門学校に
1年間通ってから、そこの先生の紹介でここに来たこと。

 高校から4年間付き合ってて、お互いに結婚する
つもりだった彼女に『アメリカへ行く』って言ったら、
『そこまで待てない』って振られて来たこと。
 
 ミュージシャンか車のレーサーになりたいが、
そのためにはまずは〈英語がしゃべれないと〉と思って、
ここに来たこと。

 ここではとりあえず哲学か心理学を勉強したい事。

 「そんなことを、英語で話してくれたのよ」

image©“キイロイトリ”

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マジ!
12月 27th, 2015 by yuki.o

「気になるの?」

そう、ミキちゃんが言葉を続けた。

 私は慌てて、

「そうじゃなくて、なんかすっごく性格悪そうなやつだから、
みきちゃんと知り合いなんてありえないと思って」

そのミキゃんの小悪魔的な笑顔を見て、
〈ドキッ!〉
とした自分がいた。

 その時に思ったのが、
〈もしかしたら・・・〉
そんな気持ち。

 そしたらミキちゃん、私の気持ちを見透かしたように、
Ash(アッシュ)とはなんでもないよ。
ただの友達」

 って、笑いながら言った。
そりゃそうだよね。
ミキちゃんには愛するダーリン”ジョン ”がいるもんね。

「私、今は休学中で、学生だったら授業に出てるはずの、
変な時間にお散歩してたりするでしょ?
そん時にAshも同じようにウロウロしてたりするのよ。
だから、『授業じゃないの?』とかって声かけたのが始まり。」

 「え!」

 私は短く驚いた。
〈私の時は無視されたのに、ミキちゃんとは話したんだ〉
って思った。

image©“acworks”

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ム!
12月 17th, 2015 by yuki.o

「ううん、寮に住んでるよ」

だって。

「え?寮って、日本人でも住めるの?」

って聞いたら、

「住めるよ。でも日本語は全然通じないから、
いきなり寮に入る日本人って、聞いたことないけどね」

〈やっぱり変わってる!〉

 私は内心確信した。
だって、誰でも初めての場所に来たら、
たとえそこが外国じゃなくても、
少しは、ううん、相当心細いでしょ?
 そしたら、とりあえず知り合いを探すか、
じゃなければ、その場所の様子を聞くために、
近くにいる、親切そうな人に話しかけるでしょ?
それが、普通でしょ?

 それなのに、知り合いのいない見知らぬ外国に来て、
せっかくまわりが親切に、

「心細いだろうから、ここの様子を知ってる、
親切な日本人を紹介してあげるよ?」

 って言ってくれてんのに、それを断るなんて、
どんだけ自分に自信があるんだろう?

 じゃなければ、よほどダメな人か、
性格が終わってる人なのかな?
 きっと、最初の時に感じの印象そのままに、
すっごく性格の悪いやつに違いない!

 みきちゃんに、

「あの人何歳?」

 ミキちゃんは”Ash? ”って即座に答えたけど、
私は、なんかムッとしたので、わざと”あの人”って言ってた。 
って聞いてみると、

「21歳だって」

って、即答。

〈ああ、私の2個上か〉

 って、思うと同時に、あまりにみきちゃんが、
あさひのことに詳しいから、

「あの子と仲がいいの?」

 って、無意識に質問してた。
そしたらみきちゃん、

「うふふ・・・」

 って、イタズラっぽい笑顔で答えただけだった。

image©“acworks”

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