P71~P80

Category: P71~P80

金龍
1月 20th, 2016 by yuki.o

 引越しって言っても、もともと計画的
だから、それほど、荷物もなくて、お昼前
にはとりあえず、荷物を部屋の中に運び
終わった。

 ヤマさんが、
 
「みんなありがとな!
昼飯おごるわ」

 って、言ったんで、どこで食べるか考えた。
私と寧子は、

「Golden Dragon!」

 そろって答えた。
そしたらヤマさんが、笑いながら、

「あの、エセ日本食な」
 
 って、言った。
そしたら、あさひが不思議そうに、

「この街に、日本食あるの?」

って、言ったんで、三人で顔を見合わせて、

「え、Ashは(アッシュ)Golden Dragon
に行ったこと無いの?」

 って、聞いた。
そしたらあさひは一言、

「無い!」

 そしたら、ヤマさんが、

「おまえ、ここに来てGolden Dragon
行ったこと無い日本人は、もぐりやて」

と言いつつ、

「来て半年以上立つだろ?
そんで、Golden Dragon知らへんの?」

 って、聞いたら、

「行ったことある外食は、
ボナンザとパイオニアパイと、
マックぐらいかな。
あとタコタイムか」

 って、答えたんで、ヤマさんが続けて、

「アホか!もっといろいろあるやろ?」

 それを聞いてあさひは、

「金もないし、足もないし、
興味もない」

 だって。

Copyright©google

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|





Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,

は?
1月 20th, 2016 by yuki.o

「こんにちは、Ashです」

 そう、ついにあさひと面と向かって、
ご対面。

「こんにちは、紗季です」

 ほんとに、緊張した!
これは、夢にまで見た場面で、もう、
初対面から気になってたあさひが、目の前にいる。
それだけで私の心は、朝もやの中、
朝日に煌めく夏の海のようだった。

 私が、

「初めてここ、Lewistonに来た時、
見かけたんですよ」

 初めての出会いのあの瞬間の最悪な気分を、
少しでも、わかってもらおうと、少し嫌味っぽく、
言葉に出してみた。

「あ、そうなんだ。
気が付かなかった」

 あさひはそれだけ答えると、
ヤマさんの荷物を、運びに車の方へ歩いて行った。

 ちょっと!それだけ!
私は、ほとんど、スルーって感じで流されたことに、
また、無性に腹が立った。

 あん時と変わんないじゃん!
マジで?あさひって奴は、本当に嫌なやつなんだ!
なんで、こんな奴が好きなんだろう?

 おもわず、寧子を捕まえて、今の話をしたら、

「でも、好きなんでしょ?」

 そりゃ、好きなんだけど、自分だって
理由なんかわかんないよ。

 私が戸惑っていると、寧子が、

「仕方ないね、それが恋だもん」

 また、おとな寧子が、顔をのぞかせた。

 そう、しょうがない。
いまさら、戻れないもん。

 そう思って、また、引越しの手伝いを始めた。

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , ,

ルイストン アパート
1月 20th, 2016 by yuki.o

 そのやり取りを聞いていた寧子は、

「ニター」

 まるで、ホラー漫画に出てくるような、
かなり恐い笑い顔をしながら、
肘打ちして来た。

 ま、そうなるだろうな、それぐらい
わかるよ。

 その、あさひの笑顔が、自分に
向いていると思うと、まるで、これから
引っ越すのが私みたいな感覚にいきなり、
あさひとの未来が開けてくるかのよう
だった。

 ヤマさんが、

「あいつね、無愛想だけど、
ほんとはいいやつなんだよ。
仲良くしてやってな」

そう言った。

 そんな事は、知ってるよ! 
私は、心の中でそう叫んだ。

〈へー、そうなんだ。よく知らない
んですけど・・・〉
 
 そう言ったら、ヤマさんが、

「俺が、アパート探してるって、ミキちゃん
に言ったら、Ashを紹介しくれて、買い物に
一緒に行くようになったん」

 へー、ミキちゃんのおかげか。感謝だね。
それから、いったんヤマさんのホストに、
荷物を取りに行って、アパートに戻ってきた。
いよいよ、あさひのアパートにご対面。
中に荷物を運び入れた。

 中で待っていたのはもちろん、

Copyright©google

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,

スマイル
1月 19th, 2016 by yuki.o

 私は、相変わらず寧子は強いな、
と思った。
 私は、

「ヤマさんいくつですか?」

 質問したあとで、唐突過ぎたことに
気が付いて、慌てて説明しようと思った
次の瞬間、

「24!」

 ヤマさんは、即答だった。
私は、見た目の印象よりも、ずいぶん
若かったんで、思わず、

「え!」

 と、小さく叫ぶと、ヤマさんが、

「そやろ、みんなに言われる」

 と笑った。
寧子が、

「いくつに見えた?」

 って、聞くから、正直に、

「三十代の前半かなー」

 と、答えると、ヤマさんが、

「そら、あまりに失礼やろー」

 って、大笑いした。
私は、ヤマさんてほんとにいい人なんだな、
と思って、すごく安心した。

 もしも、ヤマさんが感じ悪い人だったら、
ヤマさんのアパートに遊びに行け無いから。

 ヤマさんは、ずっとホストにいて、
先月で1年間の休学をが終わったんだけど、
あと半年、休学を延ばして旅行してから
帰る予定にしたんだって。

 その時にホストだと、ふらりと旅行に
行ったりしづらいから、アパート探してた
んだそう。

 そこにちょうど、Ashのルームメートが
帰ったから、うまくはまったわけ。

 そうこうしているうちに、アパート前を
通ると、いきなりあさひが手を降ってた。

「あ!」

 私は、突然の出来事に、おもわず
声に出して、驚いた。

 ヤマさんが、

「あ、あれAshね。
俺のルームメート」

 もちろん私は知ってたけど、

「そうなんだ、話したこと無いな」

 って、答えた。

 それって嘘じゃなくて、ほんとに
何度か見かけただけで、実際に
話した事はなかったから。

image©“kelsey_lovefusionphoto”

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,

運転
1月 19th, 2016 by yuki.o

 私が、後ろの座席の乗り込むと、
続いて寧子も、隣に乗ってきた。

 寧子は、

「どう?ヤマさん?
優しいでしょ?」

 こそこそ声で、そう囁いた。

 私は、意外と紳士だとは思ったけど、
お世辞にも、容姿端麗とは言いがたい
ヤマさんに、地球最後の男だったとしても、
恋愛感情は持たないだろうと思ったから、
素直に、

「そうね、いい人だけどね」

 とだけ答えた。
寧子は、

「私もそう思う。
いい人だけど、それだけだね」

 と、うふっと笑いながら、答えた。
そしたら、もともと元気いっぱいで、
声が大きい寧子だから、それがヤマさんに
聞こえたらしく、

 やまさんが、

「俺かて、おまえなんか選ばへんよ!」

 と、言い返してきた。
とっさに、私は悪いと思って、

「いや、そういう意味じゃないんです・・・」

 と、恐縮して、小声になりながら、ヤマさんに
謝った。

 そしたらヤマさんは、

「紗季ちゃん、ええんよ。
こいつ、いつもこんなやさかい」

 そう、当たり前の日常会話だといいながら
笑った。

 寧子は、

「ね、こういう人なの。
気にしなくていいから」

 悪びれるでもなく、そう答えた。
やっぱり、関西の人なんだな。
そう思っていると、ヤマさんが、

「関西って言ったって、大坂やないから
べつにオチ考えんでもええんよ」

 それを聞いて私は思わず、吹き出した。
それを見てヤマさんが不思議そうに、
ミラー越しに私を見ててたから、寧子が、

「ヤマさん、余計なとこ見てないで、
前向いて運転してな!」

 と、ヤマさんに注意した。

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,

森
1月 19th, 2016 by yuki.o

 今日は土曜日、ヤマさんの引越しの日。
私は、朝からウキウキ。

 目を閉じるだけで、 モーツァルトが、
聞こえて来そうなくらい、心が弾んでいた。

 理由はもちろん、やっとあさひと
知り合いになれるはずだから。

 この日が来るのを、
どれだけ待ち望んでたことか!

 思えば、初めて会ったその日、
清々しく新緑が目に眩しい季節に、
初めて学校に着いて、キラキラと煌く
未来を信じて、見るもの、聞くものすべてが
希望に満ちていた、その時に、ただひとつ、
最悪の印象だったあさひ。

 あの時は、まさかこんな気持になるなんて、
考えもしなかった。

 でも、もしかしたら、あの時すでに、
あさひの事が、好きだったのかもしれない。

 あの時は、最悪の印象だったけど、
思えばあの時からずっと、頭からあさひが
離れない。

 それでも、晴美が来なければ、
私の小さな気持ちに気が付かず、ずっと
気になってるのは、あさひが嫌いなせい
だと、思い込んでいたと思う。

 でも、晴美が来て、心の中に白いさざ波が
立ったせいで、本当の自分の気持ちに
気がついた。

 そういう意味では、晴美にはとても
感謝できる。

 晴美がいなくなった今は、素直に
そう思える。

 
 10時頃に、寧子とヤマさんが私を迎えに
来てくれた。

 寧子は相変わらず元気いっぱいに、

「おはよー!」

 と言って、車の助手席から、勢い良く
飛び出してきた。

「はじめまして、山際(やまぎわ)です」

〈山際だから、ヤマさんか。
ひねりもなんにもないなー〉

 そう思いながら、ヤマさんを見ると、
背は普通。

 顔は、四角くて、足は短くガニ股。ガタイもいい。
なんとなく、こち亀の両さんって雰囲気の人。

「はじめまして、紗季です」

 私も自己紹介すると、さっそくヤマさんが、

「後ろ乗って」

 そう言うと、車のドアを開けてくれた。

〈意外と紳士じゃない?〉

 そう思った瞬間、ニヤニヤしている寧子と
目が合った。

image©“psaudio”

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,

笑顔
1月 18th, 2016 by yuki.o

 そしたら、寧子は、

「今度は日本人の男。
ヤマさんて知ってる?
 ほら、京都から来た人。
立命館を休学してきてるって男の人」

 そう言った。
そこで、私は気がついた。

 ヤマさんって人は商社に就職希望で、
就職するにあたって、英語は必須だったから、
そのために、大学を1年間休学して、
去年から英語の勉強に来てる人だった。

「もしかして、今までの情報はみんな
ヤマさんから?」

私が言うと、寧子は、

「あれ?バレた?
そう、ヤマさんのホストとうちのママが
仲良しで、ちょくちょく一緒に食事してんだ」

 私は初めて、私といつも一緒に行動
しているのに、なんで寧子だけ、いろんな
情報に詳しいのか、いつも、不思議に思って
いたけど、これで、謎が解けた瞬間だった。

「なんだ~、そっか~」

 私はなんだか、目の前にあった氷山が、
急に砕け散って、鮮やかな朝焼けが
目に飛び込んできたような、
満ち足りた気分になった。

「で、ヤマさんは、いつ引っ越すの」

 私が聞くと、

「今度の週末みたいよ?」

 さすが、寧子、そのへんの情報は
抜かりがない。

 寧子は続けて、

「もちろん、手伝いに行くでしょ?」

 って、言うから、

「当たり前でしょ!」

 私が答えると、寧子は、

「私ってえらい?」

と聞いてきた。

 私は、悔しかったけど、

「偉いよ!」
 
 そう言った私の顔は、自然と笑顔だった。

image©“miyeong”

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,

おっさん
1月 18th, 2016 by yuki.o

「へ~、そうだったんだ。
それで、寮は食事がなかったから、
Ashと一緒に、寮を出たんだね」

 私がそう言うと、寧子はまた、にやっと、
中年のおじさんのような笑いを見せた。

「いま、何考えてるか、当てようか?」

 寧子は、中年のおじさんの笑顔のまま、
私に聞いてきた。

「いいよ、どうせ当たってるから」

 その時には、どうせ隠したって寧子には
バレてると思っていたから、素直に、

「一緒に住もうかと、思ったんだよ」

 と言った。
寧子は、少し不満そうに、

「なんで自分から言っちゃうの~」

と、少しほっぺをふくらませながら、
楽しみを奪われた子供のように、
不満を言った。

 でも顔はすぐに、いやらしいおじさんの
笑い顔に戻って、

「けどね、残念。
次のルームメイトは決まってるんでした」

と、私の反応を確かめるように言った。

 私は、あからさまにがっかりして、

「なんだ、そうなんだ」

そう短く答えると、 寧子は、そこで
初めて少女の顔に戻って、満足そうに、
クスクス笑い出した。

「やられた!」

 またしても私は、寧子の手のひらの上で、
かる~く、転がされていたわけだ。

 私は、呆れ顔で寧子に言った。

「どうしてあんたってそうなの?」

 するっと、心から出た言葉。

「だって、紗季って、ほんと、面白いから」

〈そりゃ、私をからかう時のあんたの顔を
みてれば、良く分かるよ〉

 ま、からかわれてもしょうが無い。
今回はそれだけの、大ニュースには違いない。

 すぐに私は、次のルームメイトが気になった。

「それで、今度のルームメイトは、どんな人?
まさか女じゃないよね?」

 前回の事があるから、今度は先に
聞いておこうと思った。

image©“女三人のひめごと<小洒落日和>”

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,

同棲
1月 18th, 2016 by yuki.o

「で、なによ?」

 私の、今までの素っ気ない素振りとは
正反対の食いつきように寧子は、私が投げる
ように置いた漫画を、手にとり、

「さ~て、何でしょうね~?」

 そう言いながら、今度は私の真似をして、
手にとった漫画を読み始めた。

 一瞬、私は息をするのも忘れて、
漫画を読んでいる寧子に注目して
いたけど、またしても、寧子が延々話を
引き延ばすのかと思って、大きな声を
出そうとしたした瞬間、
その雰囲気を察知したのか、
いきなり寧子が早口で、

「Ash のルームメイトが出てった!」

 って、言い放った!
私はそれを聞いた瞬間、思わず、

「うわ!マジ!」

 で、気分は、地面から吹き上げる
天然の噴水のように、一気に頂点へ。

〈よし!今がチャンス!
行くしかない!〉

 そう思った!
それは、空高く吹き上がった噴水の水が
落ちてくるときに、七色の虹を描くように、
私の心を、キラキラとカラフルな気持ちにさせた。

 でも、いきなり一緒に住みたい!と、
寧子には言えなかったから、

 嬉しさの余り、寧子をハグしたい気持ちを
ぐっとこらえて、できるだけ冷静さを装って、
寧子に、理由を聞いた。

「なんで、ルームメイトは出て行ったの?」

 聞いてみた。
そしたら寧子は、

「Ashのルームメイトは、もともと、
サマースクールに来ただけで、始めから
次のセメスターには、自分の大学に帰る
予定だったんだって」

image©“Girls Channel”

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,

ハート
1月 17th, 2016 by yuki.o

「大変、たーい、へーん!」

〈また寧子だ〉

 最近寧子は、あまりのつまらなさから、
ほんとうに大したこと事ない、たとえば、

「ミチ君が、テスト落第した」とか、
(それはいつもで、珍しい事じゃない)

「ホストのおかあさんが、外泊した!」とか、
(べつにシングルなんだから、いいじゃない?)

 そんな事を、大げさに言うことに、凝っていた。
そんな感じだから、私は寧子に、

「どうせ大したことじゃないんでしょ?
今度はなに?」

 日本から送ってもらった漫画から目を外さずに、
寧子に答えた。

 そしたら、いつまでたっても、寧子は何も
言わなかった。

 私は、

「な・あ・に?」

 そう言うと、仕方なしに、漫画から目を離し、
寧子を見た。

 そしたら、寧子はニヤニヤしながら、私を見ていた。
私はとっさに、

〈あ、あの顔は見たことがある!〉

そう思った。
 
 そう、あれは、あさひが寮を出て、
アパートに移った時に見た顔だ!

「なに、もしかして、また、Ash絡み?」

そう私が言うと寧子は、

「お、成長したね~」

と、私を冷やかした。

 その言葉を聞いた途端、いきなり私の心は、
春の嵐のようにピンクのハートが乱れ飛んだ。

image©“Heart bubbles with pink background vector”

image©“freedesignfile.com”

written by 透明[とうめい] ゆき

1ページ目から見る人の、P1リンク

この物語はフィクションです
写真・画像は参考のため、本文とは一切関係ありません
|Mail to info@love-life.lovepop.jp
|link Wheel news- Drift Car & Bike
|diary 日記 / アメブロ
|Copyright © 2014 Tomoyuki.O All Rights Reserved.|

Posted in P71~P80, Story/小説, 未分類, 母と妻と女の狭間で, 留学編 Tagged with: , , , , , , ,