P91~P100

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赤ちゃん
1月 24th, 2016 by yuki.o

 それからしばらくは、ヤマさんちに行く
こともなく、毎日同じことの繰り返し。

 私は、あの時決めた、あさひの様に図書館に通う
って自分ルールは、すでに翌日守れなかった。

 あの、あさひに送ってもらった翌日、
H’ファミリーのお父さんに、昨日の帰りが
遅すぎるって、怒られたから。

 私は図書館で勉強してたって言ったけど、
勉強なら家でも出来る。そう、言われて、
反論の余地なく、お父さんが迎えに行ったら、
一緒に帰らなくてはいけなくなった。

 私はなんだか、学生なのに勉強して怒られた事に、
いまいち納得ができなかった。

 よく考えると、私が夕方家に帰ると、末っ子のJoyの
ベビーシッター代が助かるからかな?

 なんて、あまりにホントっぽい理由を思いついた。
ま、確かめる余地はないけどね。
 
 いつもあさひは何してるのか、
すごく気になったけど、授業は別だし、
図書館にも行けないから、全然会えなくて、
かなり辛かった。

 しばらくぶりに、寧子が

「ヤマさんちに行こう!」

 って、言い出したんで、私は、あさひに会えそうな
気がして心が少しほわんと踊った。
 授業が終わって、2人でヤマさんちに歩いて
行くと、ヤマさんが自分の車に大きな荷物を何個も、
積んでいる所だった。

 寧子が、

「お!いよいよ出発だね!」

そー言ったんで、私は、

「ヤマさん、どっか行くの?」

って、聞くと、

「イエローストーンに行ってくる」

そう言った。
 
 すると寧子が、あの、中年のおじさんの
ような笑い顔で、

「日本から女が来るんだよ」

そう言った。

image©“Greyerbaby”

written by 透明(とうめい) ゆき

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赤面
1月 23rd, 2016 by yuki.o

 そう言って、私の手を取って、
外に出た。

 私は、突然、あさひに手を握られて、
ぼっ!体中が真っ赤に燃え上がった。

え!、なんでいきなり!

 もう、頭は真っ白。顔は真っ赤。
部屋の中は、間接照明で割りと暗かったから、
私の真っ赤な顔は、あさひに気づかれなかった
と思うけど、もし部屋が教室のように
明るかったら、きっと病気じゃないかと、
隣の病院に連れた行かれたに、違いない。
 
 それから、ヤマさんの車に乗って、すぐに
私のH’ファミリー向けて走りだした。

 私は、このままの時間がずっと続けば
いいと思った。
 
「ねえ、少しドライブしない?」

 でも、あさひの答えは当たり前のように、

「しない、明日も授業で早いから」

 この時点で午前1時近く。
そりゃそうだよね。

 勉強が最優先って言ってるあさひが、
週末でもないのに、午前1時過ぎに、
ドライブに行くわけないよね。

「だよね」

 そう短く答えると、私は黙りこんだ。
そうこうしているうちに、私の
H’ファミリーに着いて、あっさり
私を降ろすと、短く、

「じゃ!」

 そう言い残して、あさひは帰っていった。

「あの、手を握ってきたのは何だったんだろう」

 それだけが疑問で、その日はなかなか
眠れなかった。

image©“ガールズちゃんねる”

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困る
1月 23rd, 2016 by yuki.o

 外の出入り口の階段に、4~5人日本人らしき
集団が、カップのコーヒーを飲みながら、話を
してた。

 その中の男の子の一人が、

「ハイ!アッシュ、また最後に追い出されたの?」

 って、笑いながらあさひに声を掛けた。
あさひも笑いながら、

「なんだよ、悪いことしてるわけじゃないよ」

 って返してるところをみると、
彼らはあさひの知り合いで、みんな日本人みたい。
でも、私は学校では見たことがないし、
それ以外でも、見かけたことはなかった。
さっきと同じ人が、

「Halo、どちら様?」

 と、私に話しかけて来たから、

「あ、紗季です。6月に来たんです、
よろしくお願いします」

 って、答えた。

「あ、俺ケンジ。今はほとんど大学だから、
会わないと思うけど、よろしく」

 へー、この人達は、もう大学に行ってるんだ。
だから、見たこと無いんだな。

 そう思ってたら、さっきのケンジって人が、

「こいつ愛想悪いから、恐いでしょ?」

 と言ってきたんで、

「あ、やっぱり?そうなんですよ、
すっごく怖くて、話しできないんですヨ」

 そう答えた。
その時チラッとあさひを見ると、
驚いたような顔で、口をパクパクしていた。

 かわいい!

 私は、またあさひの新しい表情を見つけて、
また一歩あさひとの距離が縮まったことが、
嬉しかった。

image©“~女の情報まとめ~”

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24時
1月 23rd, 2016 by yuki.o

 私は、ふたりのあまりの存在感にあっけ
にとられて、その場に立ち尽くしていると、
後ろから、

「忘れられちゃったね」

 そう、あさひが言った。

 私は、ジョンにミキちゃんが、私を紹介
しなかった事すら気が付かなかったけど、
それに気がついたあさひは、意外と気遣い
なんだな?と感じた。

「ミキちゃん、そそっかしいからね」

あさひが続けたので、私が振り返ると、
あさひはもう、そこには立ってなくて、
椅子に座って、勉強の続きをしていた。

 きっと、これがいつもの日常風景で、
私が感じた印象も、きっとずっと前に
あさひが経験したことで、今は当たり前に
流せるくらい、時間が経っているんだろうな、
と思った。

 それから、あさひは一切喋らず、
ひたすら机に向かっていた。

 私はすぐに飽きちゃったけど、
誰か話し相手がいるわけじゃないし、
図書館の中じゃ、他にやることもできないし、
あまりに暇だから、図書館の中を見て回ったり、
するくらいで、一応、けっこう勉強した。

 そんな事をしてたら、気が付けば時計は
午後11時50分。
 
 そろそろ閉館の時間が近づいてきて、
周りの人達も、帰り支度を始めた。

 それにつられて、私も帰る支度を始めたのに、
あさひは、まだ勉強を続けていた。

「ほら、閉館だから、帰るよ?」

 私が、そう言って初めて、あさひはノートを
閉じて一言。

「ちっ、もう終わりか」

 私は思わず、こわ!と思った。
それでも、あさひは、なかなか席を立とうとせず、
結局午前0時を回ってから、やっと図書館を出た。

image©“a-ls 時計(Mechanical Watch Users News) blog.”

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ラベンダー
1月 22nd, 2016 by yuki.o

 「紗季ちゃん、おいでよ」

 そう言って、手招きするから、

よくあの状態のあさひに声を掛けられるな?

 そう思いながら、ミキちゃんの隣に座った。
あさひが目の前にいる!それだけで、
勉強どころじゃなくて、水の上にふわりと浮かぶ
白い雲のようだった。

 あさひは、初めミキちゃんが声をかけながら、
テーブルの上の本を片付け始めた時、チラッと
ミキちゃんを見て、ニコっと笑っただけで、
何も言わずにまた、視線をノートに写して、
そのまま勉強を続けていた。

 その2人のやり取りを見ていて、
私は、あやしい!、そう思った。

 でも、あまりにも2人の雰囲気が、自然で、
私から見ると、羨ましい。

 私もミキちゃんと同じ立ち位置になれたら、
どれだけ幸せ感じられるかな?

 その後もミキちゃんは自然に勉強を初めて、
向かい合ったふたりを見ながら、

本当にお似合いのカップル

 それが、私の正直な感想だった。
時折、あさひとミキちゃんはお互いに
わからないところを質問し合い、解説し合い、
本当に、素敵な雰囲気で、まわりの空気まで、
甘いラベンダーの香りが漂っているようだった。
 
 それから、2時間ぐらいかな?三人で
勉強してると、本棚の後ろから、

「Miki?」

って声がした。

 私達が振り向くと、むっちゃでかくて、
黒髪ちょーイケメンの男の人が立ってた。

「Hi,Jhon!」

 あさひが声を掛けると、

「Hi,Ash!」

 その、ジョンって呼ばれた人が、答えた。
そしたら、ミキちゃんが慌てて帰り支度を
はじめて、ささって立って、ジョンとKiss!

「またね、Ash」

 そう言って、ミキちゃんはジョンとふたりで、
出て行った。

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