小説 | "母と妻と女の狭間で・・・" Love & Life  - Part 3
ネズ・パースフェア
4月 23rd, 2016 by yuki.o

 木々の葉が深い緑から黄色やオレンジに
変わり、生命力に満ちて活動的だった、
夏の終わりを告げ、落ち着いた雰囲気の
安息の秋になろうとしていた。

 「そうだ!もう夏も最後だから、Orchard
のAuto Theaterに行かない?」

 Lewistonには、ドライブインシアターがあ
る。
 自分の車で行って、車の中で映画が見ら
れる。
 音はFMラジオから拾うから、歩いて行
ってもラジオさえあれば、見られないこと
もない。
 そんな人はいないけどね。
 だから、基本的に2人で見ないと後席か
らの視界は悪いから、みんなで行くのに、
車2台じゃ辛いよね。

 で、それじゃあって、

「えー、それよりも、もうすぐthe Nez Perce
County Fair Groundsじゃん」

 そう、それは日本の収穫祭のようなもので、
要するに「お祭り」

 移動遊園地が来て、屋台が来て、これと
言った名所がない、ここLewistonでは、貴重
なイベント。

 とは言っても、子供や家族向けなんで、
私たちはね~。

 どれも、イマイチなんで、明日までの
宿題にして、とりあえずは午後の授業を
頑張る。
*
 集中してやってると、時間はあっという
間に過ぎていく。まあ、私が午前中の授業
に出てなかったからかもしれないけどね。

 授業が終わって、みんなはボーリングだ
って。
 私はお金が無いし、なにしろ今日はみん
なの半分しか勉強してないから、とにかく
図書館に行くことにした。

image©” The Lewiston Tribune, Lewiston, Idaho. Powered by BLOX Content Management System from TownNews.com.”

written by 透明(とうめい) ゆき

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キスマーク
4月 22nd, 2016 by yuki.o

 翌朝、やっぱりあさひはいなくて、時計
を見ると7時15分。
 昨日はここで諦めたけど、さすがに今日
はそれは出来ない。
 
 慌てて、ベッドから出てシャワーへ。
シャワーから出るとあさひは出かけるとこ
ろだったから、

「あと十分待って!」

 そう言って、急いで支度。
テーブルの上には、私の分のスクランブル
エッグとトーストがのってたけど、トース
トだけ取って残りは冷蔵庫へ。

 なんとか、10分以内位に支度を終えて、
外に出ると、あさひが車に乗って待ってい
た。

「今日は特別」

 あー、私は朝起きられないからやらない
って言ったのに、あさひがどうしてもって
言うからしちゃったんだよね。だから特別
なの。

 学校に着いて、教室に入ると、エロ寧子が、

「だんな、キスマークがついてますぜ」

あわてて鏡を見ると、左の首筋にキスマーク
がくっきり。

 それを見た途端、昨日の事を思い出して、
顔が、よく熟れたトマトのように真っ赤に
なった。

 仕方がないから、テーピングで隠した。
まったく、偉そうなことい言う前に、みん
なにわかるようなキスマークはやめてよね!

 お昼休みにみんなでカフェに居ると、
ミチが

「あー、最近つまんないな。なんか面白い
ことにないかな」

 確かに、シアトルにお寿司を食べに行って
以来、これと言ったニュースもなく、せい
ぜいMoscowに行ったくらいで、楽しそうな
事は何も無いね。

image©“acworks”

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くわえゴム
4月 21st, 2016 by yuki.o

 でも、ミキちゃんが言うように、昨日、
アメリカ製のコンドームでしてみたけど、
ほんとに台所の手袋みたいに分厚くて、
着けて入れると、ちゃんと準備してから入
れたのに、痛すぎて、思わずあさひを蹴り
飛ばしたくなった。

 けっきょく、途中で外して、外出し。
 台所のゴム手袋並に厚いんじゃ、ローシ
ョンとか使っても、痛すぎてダメっぽいか
ら、これは、ほんとに考えないとだなって
思う。

 コンドームを持ってても、つけると痛く
て、結局出す前に外しちゃうんじゃ、妊娠
が怖いもんね。

 大好きな人とHするのは、本当に幸せだ
けど、「H」とは「子供を作る行為」
だから、「Hをすれば、妊娠する」の
は当然のこと。

 確かに、恋人との心の絆は大切だし、
心の絆は必要で、愛しあうその先に、Hが
あるのだから。

 それでも、「心の絆」と「妊娠」は、
まったく離れている事もあるから、結婚前
に恋人と心から愛しあうためには、しっか
り避妊をしなければダメ。

 でも、問題は手軽で確実な「コンドーム」
に、問題があるってこと。

 確かにゴムが厚ければ、破れるトラブル
はぐっと減るけど、厚すぎて痛くなるんじゃ、
つけていられないもん。

 日本のコンドームの薄さ、その技術力の
高さには、本当に驚かされた。

 今日は、寝坊で始まった一日だけど、
最後は図書館の閉館で終わった。
 終わり良ければ全て良しってわけじゃ
ないけど、気分的には、すごく楽になった。

 あさひとアパートに帰って、軽い食事と
シャワーを浴びて、ベッドに入ったのは、
1時近く。
 昨日は、それからしちゃって朝起きられ
なかったから、今日はしないで早く寝よう
っと!

ジェクス株式会社は、コンドームブランド
「グラマラスバタフライ」発信で実施し
ている、男性用避妊具を正しく使用して
“HAPPYなラブ”を促進する活動「ラブ活」
をテーマに様々な取り組みを行っており、
この度、2016特設サイトをオープンしま
した。

image©“JEX INC.”
くわえゴム

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カップル花
4月 20th, 2016 by yuki.o

 はー、私だってそれくらい考えてるんだ
けど、なかなかうまくいかないんだよねー。

 授業前に先生によく来たねって、褒めら、
れてほんとに申し訳ない気持ちで、一生懸命
授業を受けた。

 放課後、みんなでWaffles N’ Moreにお茶
しに行くって言うのを断って、あさひと一緒
に図書館に行くことにした。

 今朝のこともあるし、さすがに「勉強し
ないと!」って思ったから。

 図書館に行くと、もうミキちゃんとあさひ
は来ていて、ヤマさんと琴乃さんが帰った
話をしていた。

 私が椅子に座ると、ミキちゃんが、

「残念だよね」

と、ポツリ。

 琴乃さんとミキちゃんは、年も近いし、
すごく仲が良かったのはわかったから、
きっと私よりも残念なんだろな。

「でも、昨日電話で無事ついたって話した
のよ」

 ミキちゃんはさっそく日本に帰ったミキ
ちゃんと話したって。

「で、もしも日本のゴムが必要なら、いつ
でも送ってくれるって言ってたから、必要
なら言ってね」

いやん、ミキちゃん、そればっかり。
 でも、今までは私も、すごく好きって感
じじゃなかったけど、やっぱり、大好きな
人とするのは、特別な感じで、あさひとす
るのは、心も繋がってる感が幸せで、すご
く癒やされる。

 やっぱり女の子は、大好きな人としなく
ちゃいけないんだって、今さらながら実感
してる。

 「大好きな人が求めるなら、いつでも応え
たい!」

 琴乃さんや、ミキちゃんの気持ちがよく
わかった。

image©“インスピレーション‐美麗画像(写真・イラスト・CG)を毎日紹介”

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てへ
4月 20th, 2016 by yuki.o

 けだるい体を、無理やり起こして、玄関
を開けると、ドカドカと寧子が入ってきた。

「ほら、さっさと支度して、午後からの授業
出るよ!」

 こうなると寧子は、止まらないから、私も
観念してゆっくりと支度を始めた。

 私が支度をしている間に、寧子はキッチン
で、何かやっていた。

 やっと、支度が終わってアパートを出る
時、寧子が「はい」って言いながらサンド
イッチを渡してくれた。

「なに、どうしたの?」

「あんたが支度してる間に、作ったの。
お昼は食べるでしょ?」

 このへんが、やっぱり寧子だ。

「ありがとー、さすが寧子だね」

「それよりあんた、いつも朝ご飯ぐらい作
ってるんでしょうね?」

「うっ」

それを言われると返事ができない。

 私はそのまま黙ってると、

「ちょっと、作ってないの?
今まで何回ぐらい作ったの?」

「うー、ない」

「『ない』って、どういうこと?
ゼロって事?」

「そー」

「はー、なにそれ?Ashはお母さんじゃ
ないんだから、おんぶに抱っこじゃダメで
しょ?」

「う、うん」

「じゃあ、お金はどうしてんの?
全部半分こしてんでしょうね?」

「え!そ、それはー」

「えー、なに、お金もぜんぶAsh持ち?」

「そう」

「あんたねー、それって、かっんぜんに居候
でしょ?
 私はねー、あんたのそういう所は、納得
出来ないんだよ!
 何かひとつくらいはしっかりしなさいよ
ね!」

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Gremlin
4月 19th, 2016 by yuki.o

 アパートについたら、もう0時半。
急いでシャワーを浴びて、ベッドへ直行。

 そしたら、今日はあさひが起きてて、
なんか、英語の本を読んでた。
「なにそれ?」

「これ?ああ、Gremlin面白いんだよ」

 へー、あさひは本なんか読むんだ。
しかも、英語で。
 なんか尊敬。

 私が、感心して見とれてたら、
ニコって笑って、

「寝よ?」

だって。

 私はなんとなく、

「これからよろしくお願いします」

そう言って、ベッドに入った。

 朝起きて、隣を見ると、やっぱりあさひ
はいなかった。

 昨日は結局、あれからしちゃったから、
寝たのは、3時近かった。

 私はなかなかベッドから出られないで、
うだうだしてたら、あさひが

「もう、7時半だよ!」

大きな声で私に言った。

 私は、その声が聞こえても、ベッドから
出ることが出来ず、そのままウトウトして
たら、部屋にあさひが呼びに来た。

「ほら、早く支度しないと!」

「んー、無理。休む」

「それじゃあ、人のこと言えないだろ?」

「いいの、休む。
寧子に言っといて」

 それからしばらく、あさひがなんか言っ
てたけど、無視してそのまま2ど寝。

 次に気が付いたのは、11時半。
アパートのガラスをノックする音で目が
覚めた。

 眩しかったけど、薄目を開けて窓を見たら、
そこには寧子の顔。

「こら、いつまで寝てんだ!」

 あー、もうお昼か。
寧子は、休み時間を使って、私を起こしに来
たんだ。

image©“Amazon.com, Inc. or its affiliates”

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TOEFLB
4月 19th, 2016 by yuki.o

 いつもの様に、途中でミキちゃんが来て、
気が付けば、閉館時間の午前0時。

 私が来た頃は、無限にあるように感じて
あさひの言うことを笑っていたけど、いざ
一生懸命勉強を初めて見ると、時間の足り
なさに、愕然とするようになった。
 と、同時に今まで「楽しい」ってだけで、
勉強を後回しにして、みんなと遊んでいた
事を、後悔はしなくても、すっごく反省し
た。

 それでも、そんな時間を取り返すことが
出来そうな今を、心の中であさひに感謝し
た。

 歩きながら、

「今日みんなに、もしもTOEFLのスコアが
取れなかったらどうするのか聞いたら、
『わざわざ、まわりがみんな英語のアメリカ
まで来て勉強してんだから、スコアーを取
れないはずないでしょ?』って、逆に言わ
れちゃったよ」

「へー、みんなの事悪く言う気はないけど、
初級、中級で足踏みしてる感じだと、450
以上取るのはかなりきついと思うけどな」

注:ここでの450は旧式の
TOEFL(PBT)のスコアで、
TOEFL(iBT)だと45、
TOEFL(CBT)だと133になります。

TOEFLB

「やっぱりねー、私もそう言ったんだけど
みんな中々真剣に聞いてくれないんだよね」

「そんなもんだよ。
あとは自分がしっかりやるかやらないか、
それだけだって」

「あーあ、残念だなー、みんな一緒に大学
に入れればいいのになー」

「そーだねー」

 私はほんとにそう思ってるんだけど、
みんなには通じないかなー。

image©“NCC綜合英語学院”

written by 透明(とうめい) ゆき

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勉強
4月 18th, 2016 by yuki.o

 そしたら、みんなの答えは寧子と同じ。
ま、私も前は同じように考えてたから、良
く分かるんだけど、あさひの隣にいるよう
になって、みんなの意識じゃとてもスコア
ーは取れないんじゃないかって思う様にな
った。

 前にあさひに同じようなことを質問した
ら、

「本人に自覚がないとダメ」

って言ってた。
 なんか今、それを実感。

 それでも救いなのは、この英語専門学校
は、お金さえ払えば、1年間は成績に関わ
らずいられる所。
 学校的には、「お客さん」だからお金さ
え払えば、いつまでいても問題ないんだけ
ど、いつまでも大学に編入できないと、
進学する意志がないとみなされF-1(学生
ビザ)の延長ができなくなるかもしれない。

 結局、みんなと話したら、

「アメリカにいるんだし、焦らなくても、
いつかはスコアー取れるよ」

だって。
 
 正直、今のままほとんど勉強しなきゃ、
いつまでたっても、無理だよね。

とまあ、そうは言ってもあさひの言う通り
で、勉強が苦手な人にもに出来ることは、
「神頼み」。

 TOEFLは、マークシートだから、
神頼みだって不可能じゃない。

 なんてね。

 今日も授業が終わって放課後、みんなは
Dinerにご飯に行くけど?って誘われたけ
ど、わたしはあさひと図書館。

 わたしも、やっとこのサイクルに慣れて
きて、図書館に行くと集中出来るようにな
った。

written by 透明(とうめい) ゆき

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TOEFL
4月 18th, 2016 by yuki.o

 それでも、なんとか7時45分には家を
出られて、学校には間に合った。

 教室に入ると、寧子がいつものオヤジ顔で、

「で、どうですか?
新婚初夜は?」

いきなり聞いてきた。

「いや、もうその話はいいって!」

 ヤマさんと琴乃さんがいなくなって、
二人きりの夜。
 当然寧子が聞いてくると思っていたけど、
案の定、うるさいくらいに聞いてきた。

 昨日は、部屋に入ったらあさひはとっく
に寝てたって言ったら、

「なんだ、つまんない!」

 何を期待してたんだ?
まあ、アメリカって言っても、ほんとに
田舎で、なんのニュースもないとこだから、
身近な話題がとても重要。
 
 ってか、暇つぶしには持って来い。
思わず、

「そんな事より、この先の方が心配なの」

 これはほんとで、私の不安はみんなも持
っているはずだからね。

 寧子は、

「そんなの心配したってしょうが無いじゃ
ん?」

と、あっさり。
 
 そりゃまあ、その通りなんだけど、だか
ら不安になるんでしょ?

 と、いくら言っても寧子は動じない子。
度胸だけはいいんだよね。

 ま、せいぜい私はしっかり勉強するか。

 お昼にカフェでみんなでご飯を食べてた
時に、もしこのままTOEFLのスコアーが取
れなかったらどうするか聞いてみた。

written by 透明(とうめい) ゆき

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怒る
4月 17th, 2016 by yuki.o

 けど、恥ずかしいからって、悩んでるう
ちに、あさひが出てきた。

「空いたよ?」

「わかってるよ!」

 乙女心のわからないあさひに、無性に腹
が立った。

 私がシャワーから出て、ベッドに行くと、
案の定あさひは、爆睡。

 せっかく、ヤマさんと琴乃さんがいなく
なったから、思いっきり出来るな!って思
ったのに、最後まで乙女心のわからないあ
さひだった。

 翌朝、目が覚めると、やっぱりあさひは
いなくて、リビングに行くと、もう朝食が
できていた。

「おはよう!
早く食べて支度しないと、遅れるよ!」

 あさひにそう言われて時計を見ると、
時間は7時10分。

 確かに急がないと遅刻しちゃう。
私は慌ててシャワーを浴びて、テーブルに
着くと、急いで朝ごはんを食べて、学校へ
行く支度をし始めた。

 その間あさひは、ギターを弾きながら、
コーヒーを飲む余裕を見せてるから、そ
れを見ながら、私はカチンと来て、

「そんなに余裕を見せてないで、少しは手
伝いなさいよ!」

と、言ってみたものの、あさひはニコニコ
笑うだけで、一向に手伝う様子がない。

 私はさらに、

「もう!」
 
 そう言ったら、あさひが、

「じゃあ、お嬢さんメイクを手伝いましょ
うか?」

だって。
私はこっちに来てからメイクなんかした事
ないのを知ってるくせに、わざとそんな事
を言ったんだ。

 もう、口聞いてあげない!

written by 透明(とうめい) ゆき

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